出ました! Huuuuuuge pumpkins!!! 来月のハロウィンを前に、巨大カボチャがNYの街のあちこちで目立つ季節になってきました。 私は来週に締め切りのあるレポート2本を何とか書き終え、ただいまホッと一息中。 新学期がスタートした途端に怒涛のように課題の山が押し寄せ、毎日一体どのくらい図書館に居座っていたことか。。。 インターンシップもあり、授業の課題もドンとあり、その上にレポートなんて無理だ〜と思っていたら、、、 なんと今週はインターンシップ先がお休み。 ちょうどユダヤ暦のお正月に重なり、2連休でした〜 (Lucky!!) どうにか2本書き上げられたのは、ユダヤのお正月のおかげ! NYUには幾つか図書館がありますが、ここが一番大きな図書館,Bobst Libraty。 地下2階から地上12階まであります。 9階から下を見ると、こんな感じ↓ 一階奥の記念ルームには歴代の総長がズラ〜リ。 これから12月まで毎週のように何らかの課題提出があり、スケジュール表を見ると締め切りのマークだらけ! インターンシップもあり、授業の課題文献も毎回10個以上あり、、、 むむむ。。。予想してはいたものの、この秋も結構ハードな毎日です(^^; 先日、すごーく嬉しかったのは、ゲリーボーネル本科時代にお世話になったYukieさんとNYで再会したこと! 母校のコロンビア大学の大学院に12月まで在籍し、Narrative Medicineを学んでいるとのこと。 Narrative Medicineは前から興味があったので、Yukieさんのお話はすごく面白く、ドラマセラピーとも共通するものがあるなぁ〜と、、、 余裕があったらぜひ体験したいところだけれど、今はまず目下の自分の課題を仕上げていくことを考えなくちゃね。 Yukieさんが、コロンビア大学の前にNYUに通っていた(!)というのも嬉しいサプライズ。 いっぱい笑って、いっぱい食べて、いっぱい話して、、、 楽しかったな〜♫ お腹も心も大ハッピーな土曜日の夜でした(^^) さて、この秋に私がとった授業は以下の5つ。 ーAbnormal Psychology (異常心理学) ーTherapeutic Theater (セラピューティック・シアター) ーProjective Techniques (パペット・マスクといったツールを使っての技法) ーInternship Lecture (インターンシップの現場実習に関する内容) ーInternship Lab.(インターンシップ実習) プロジェクティブ・テクニックの授業は、前回はスーパースターフィギュアやバービーといった人形を使っての授業でした。 大きなトランクからドッサリと床に撒かれた人形やフィギュアの山々。 「さ、好きなのを選んで!パッと取って!名前をつけて、一つずつ自己紹介しよう。」と、クレイグ(教授)。 何も考えずにつかみとり、何も意図せずに語り始めているつもりでも、その中に投影されている自分が必ずあって、、、 さらに他人(というより他の人形やフィギュア)と関わっていく中で、くっきりとあぶり出されてくるものがあって、、、 その中で見えてくる「自分」にドッキリ。 そして、その中で見えてきた、今まで見えなかった「相手」の一面にも気がついていきます。 とても興味深かったのが「Engaging Boys in Treatment 」というクレイグの書いた論文。 小学校からティーンの男児たちに行ったドラマセラピーのセッションの記録です。 スーパーヒーローや、悪役といったものに、なぜ男児は惹かれるのか?男の子にとって何を意味するのか? 母子家庭が非常に多いアメリカにおいて、また移民が多く暮らすアメリカにおいて、家族が男の子に抱いている期待感は想像以上に大きいこと。 小さなうちから責任感やプレッシャーを感じている子供たちが多くいること、 それが子供たちの精神的な不調をもたらしている1つの要因であること、 自分の中にあるプレシャーに気づかないまま大人になって様々な精神病に苦しんでいる人も多いこと、などなど、、、 アメリカという国をスーパーヒーローという切り口からも捉えてみると、セラピストとして興味深いものが見えてきます。 個人的にはアメリカの男性の中にある「Masculinity 男らしさ」というマントラも、けっこう強いな〜と感じていて、、、 意外に思うかもしれませんが、日本以上に「男とは」という意識の縛りがキツイんです。(特に都会から外れれば外れるほど) そこから外れてしまっている自分を許せなくて精神的に病んでしまったり、自殺に至ったりという男性が実は日本以上に多いのも事実。 だからこそドラマセラピーの持つ役割って、すごく大きいなぁと。 自分でも気づいていない自分の本音や願望を、役を通じて&人形やマスクを通じて理解していくこと、そして自分と寄り添っていくこと、、、 それによってもたらされる変化は、きっと本人が思っている以上に大きなものになるはず。 セラピューティック・シアターというのは、観客に見せることを目的にしている演劇とは違い、演劇を通じての内的な探求や自己認識といった部分に重点を置いているもの。 以前に見た刑務所で行われた「十二人の怒れるレバノン人たち」は、忘れられない作品の一つ。 頭をなぐられたような強烈なインパクトがありました。 先週見たのは「No Unwounded Soldiers」という、退役軍人たちによる劇のドキュメンタリー。 この劇のキャストは、全員がベトナム戦争帰還兵や、中東での戦争から帰還した元軍人たちです。 劇の中で自分と似た設定の他人を演じながら、一生ずっと口にできないと思っていた過去のトラウマ的な出来事に対して、自分の内側がどう変化していったのか、、、 劇のディレクターをしているマリアン(ドラマセラピスト)との会話にも、仲間同士のちょっとした会話にも、彼らの経てきた体験の大きさが現れていて、、、 どの言葉にも重みがありズシッとくるのは、それが真実の言葉だから。 今学期中は、3つのセラピューティックシアターの上演を観に行きます。(これも課題の1つ!) 観客として何をどう感じて、どう自分の中にあるものと繋がっていくのかを探ってみようと思っています。 秋のインターンシップも先週からスタートしました。 Jewish Boardという団体のブルックリン支部が新しいインターンシップ先です。 ここはNY市民に向けた様々な取り組みを行っているNPOで、週に3日、朝から夕方までドラマセラピーを担当するのが私の仕事! Jewish Board という名前は、創立者の方がユダヤ人で同胞を助けるために設立したということからきているとのこと。 今は、NY市民であれば人種に関係なくサービスを受けられます。 この団体はNY市内に大きな拠点が5つ。小さな拠点は75箇所も 私の所属するブルックリン支部は大きな拠点なので、訪れる人々も相当数います。 今週の月曜日には秋からスタートする60名以上のインターンシップ生が集まり、オリエンテーションが開かれました。 私はクラスメイトのアレックスと会場で合流し、一緒に1日がかりのオリエンテーションを受講しながら情報交換。 アレックスはブロンクス地区のドラマセラピーの担当ですが、各支部によって微妙にグループの内容が違うことも発見。 私のブルックリン支部は聴覚障害者も受け入れてドラマセラピーを行っていますが、ブロンクスには特にないとのこと。 その代わり(?)に、ブロンクスには元アルコール中毒&ドラッグの患者だった人々のための、健康&栄養についての意識を高めるドラマセラピーのグループがあるとのこと。 私たちの担当する人々は、社会復帰や学校への復帰を目指す成人です。 だから、一人一人はっきりとした目的をもって参加しているのが特徴。 このPersonalized Recovery Oriented Service(PROS) Programのメニューの中に、ドラマセラピーが入っているのですが、、、 ドラマ・セラピーのグループのメニューの多種多様さにびっくり! 先週は初めてだったので、夏から勤務しているショーンのドラマセラピーのグループ4つにobserver として参加したところ、、、 「うわ〜お!」と思っているうちに終わってしまったという感じ。 「次回は、もう少し」と、思っていたら、、、 なんと、たった1日の見学だけで来週からは現場に一人でドボーン?! しかもショーンも月曜日には来ないとのこと。 スーパーバイザーのサラも木曜日にしか来ないとのこと。 つまり、月曜日にブルックリンにいるドラマセラピストは私だけ。 ーひゃ〜(@@)ホント??? ーなんてこと!! ーどうする?どうする? (心の声) もう、しょうがないよね。 なるようになる〜〜〜!!! 次にこのブログを書く時には、このテンヤワンヤがおさまっているのかな。 この続きは、また次回。 (無事に初日が終わっていますように★)
by Dorothy-Naomi
| 2017-09-23 15:30
| *Drama Therapy
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