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NY Life in Apr.(2) 2017 ★レポート内容や授業のことなど



さて、肝心のNYUのドラマセラピー学科の中間試験考査について。

今後、このブログを読んでNYUのドラマセラピーに興味を持つ人もいるかも(いたら嬉しいな)と思うので、ちょっと丁寧に書いてみようかな。


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春学期の大物レポート、2本の内容ですが、、、

まず1つ目は、Cross Cultural Understanding(異文化理解)のクラスのレポート。

ここ数ヶ月、与えられたリストの中から自分が選んだポッドキャストを聞き続けるというのがこの授業の継続的な宿題の中の1つでした。

そのポッドキャストを軸として、以下のことを絡めて書きなさいというのがレポート内容です。(書式は全てAPAスタイル)

・どんな話題が中心として取り上げられ、何に惹かれたのか?

・それを聞きながらどんな疑問や質問が湧き上がってきたか?

・どんな驚きや発見があったか?

・聞き続けていく中で、どんな変化が自分にあったのか?

・この対象に働きかけ意識を変えていくには、どのような具体策があり得るのか?

・この対象に対して、ドラマセラピーを行う場合、何を主目的として、どんな内容でどのくらいのスパンで行うのか?

・それらを加味して、最後にドラマセラピーの具体案を3つ書くこと。

・学術論文、ジャーナル、データなどの引用を6つ以上入れて書き上げること。


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様々なポッドキャストのリストの中から、私が選んだのは。。。

「子育て」「親子関係」にスポットライトをあてている「The Longest Shortest Time 」という番組。

この番組には、様々な親子がゲストとして毎回登場し、司会のヒラリー・フランクと共に率直な会話を展開していきます。


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たとえば、、、

・異民族間の結婚問題、子育てに関する問題。

ー近隣の住民や他者の無理解。
ー民族結婚をすると白人は格下げになるという階級意識。

・ゲイカップルやレズビアンカップルが結婚し、子供を迎え入れるまでの、様々な諸問題。

ー親とのコミュニケーション。養子事情。
ー子供にどうやって自分たちの結婚形式を説明すべきか?
ー世間との軋轢といった事柄について。
ー子供に対する学校でのいじめ。

・シングルの女性や男性の、養子問題。

ー結婚はしたくないけれど、子供が欲しいという女性たちの本音。
ー白人の自分と黒人の養子である我が子とのコミュニケーションを、どうとっていくべきか?。
ー養子になった子供側からの意見。

アメリカの「今の家族」「今の親子」の形がクッキリと浮かび上がり、とても興味深い内容でした。


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私が特にレポートで焦点をあてたのは、異民族間の家族の持つ様々な問題と現実という部分。

わかりやすく言えば、白人と黒人、黒人とアジア人、白人とアジア人といった、夫婦の民族の出自が異なるカップルです。

アメリカって、一見すごく多そうに思いませんか?そういうカップル。

ゲストスピーカーの実話の中でもありましたが、実は同民族同士の結束意識が強いのがアメリカ。

これだけ多くの人種が溢れているアメリカですが、多く存在するということと、深く交流するということとは全く別物なんですよね。

同じクラスに10カ国以上の生徒たちがいたとしても、互いに深く交流しているかというと違うようです。

遊んだり出かけたりするのは同じルーツの友人だと答える生徒が多いというデータも実際にあるんです。

黒人と結婚した白人女性のエピソードも印象的でした。

地元の集まりに二人で出かけて、周りから好奇の目を浴びていたこと。

誰も何も言わず、笑顔で挨拶はするけれど、近寄ってくる人が誰もいなかったこと。

小さな男の子が意を決したようにやってきて、「なぜ白人なのに、黒人と結婚したの?」と聞いてきたこと。

「彼が素敵な人だったからよ。」とシンプルに答えたとのこと。

その子供が失礼なわけでもなく、その子の周りに私たちのような結婚をしている人が全然いないということが問題なんだと思う。ーそう彼女は言っていました。

NYという多くの移民が住む大都会でさえ、「同じ種は同じ種で集うのが当たり前」という風潮が人々の中に強くあるのを感じます。

1つ前のブログに書いたように、黒人ミュージカルの観客が黒人ばかり、、というのも、それをよく表しているなぁと感じるのです。

すると、その枠組みから外れた人々へ、どんな意識が向けられるかというと、、、

目に見えない差別意識、同民族からの奇異な目、仲間はずれ、よそ者扱い、学校での子供に対する扱いの差異、、、

いろんなエピソードを聞きながら、感じていたのは、、、

違う者同士の本音を話し合える場、理解するための交流の場がない現実(意外ですが、そうなんです。)。

では、何が原因でそういった現象がずっと起こっているのか?
さらに、それを改善するためには自分では何をすべきだろうか?

そういった部分を考察し、自分の意見を述べ、それを元にドラマセラピーの具体案を作成。

小学校、中学校、公共施設といった場所をセッティングして、大人向け、子供向け、思春期の子供向けの案を仕上げました。


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2つ目は、Clinical Populations(精神医療患者に向けてのドラマセラピー)という授業のレポート。

この授業はとてもユニークで、私たちはセラピストと患者と2つの役柄を与えられます。

患者としての自分は、ナオミではなく芝居の主人公として。(その役柄設定で演じながら、ドラマセラピーを受けます。)

セラピストとしての自分は、クラスメイトの演じる芝居の主人公をクライアントとして迎えてドラマセラピーを行っていきます。

自分がセラピストの時と、患者役(芝居の主人公)役柄を演じている時と2通りあるわけですが、その両方の目線&体験から得られるものが、とても大きいんです。

クライアントとして、セラピストとして、毎回その都度ジャーナルを書いて提出。



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私が演じた患者は、ミスマルガリータという一人芝居の主人公。
超エキセントリックで、独断的で、権力的で、挑戦的で、かつ官能的な女性教師。

私の患者はThe little foxes(邦題・偽りの花園)の殺人疑惑のある50代の未亡人レジーナ(クラスメイトが演じている役柄。)

レポートは以下の内容を全て盛り込み、自分の考察を含めて仕上げなさいというもの

・患者の現状に起きている問題

・DSM−5をベースにし、患者の診断病名を記すこと。なぜその診断になるのかという考察と論拠を含めて。

・生まれながらの性質なのか、育ちによって引き出されているものなのか。なぜ、そう結論づけられるのかという考察と論拠を含めて。

・さらに、この患者を対象にしたドラマセラピー案を5つ展開すること。

・なぜ、そのドラマセラピーの理論と手法を使ったのか、その目的と論拠。

・そのドラマセラピーによって期待される効果と効能。どうやって、クライアントの進度を見極めていくのか?どのように、クライアントをサポートしていくべきか?
その論拠も含めて。

・学術論文、ジャーナル、データなどの引用を必ず入れて書くこと。


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考えに考えた末に、私がレジーナにつけた診断名は反社会性人格障害というものでしたが、、、

生まれや育ち、階級、世代的な影響、土地柄の影響、全てを吟味しながら考察を書いていくことも、医学書と取り組みながら書いていくことも初体験で、手探りしながら必死に書いていきました。

レポートを出した日のこと。

授業の終わる直前、サラ(教授)が、こう叫びました。

「みんな大きな円になって!」

そして「これから、今まで3ヶ月のあいだ自分が演じてきた役柄と、さらに今までセラピーを行ってきた役柄とのお別れの儀式を行います!」と宣言。

一人一人、自分が演じてきた役柄に対しての言葉がけをし、また自分のクライアントとして付き合ってきた役柄への言葉がけをし、円の中に様々な思いとともに入れていきました。

そして、自分自身に戻るための魔法の呪文をサラに一人一人かけてもらい、、、

イマジネーションで作り上げた大きな薪の炎とともに、全ての思いを空へ、、、

気がつけば何人か泣いているクラスメイトもおり、、、

私も、この3ヶ月、どっぷりと付き合ってきたミスマルガリータと、レジーナに、私を成長させる機会を与えてくれてありがとう!と叫びながら、空に向かって思い切り手を振りながらお別れしました。



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 サラの授業では先週からは、Art & Humanities Research Council( AHRC)という団体に所属する精神疾患を持つ大学生たち5名を迎え入れてのドラマセラピーワークがスタートしました。

私たちNYUの生徒は4人一組となってAHRCのメンバー1人につきます。

AHRCのメンバーは「スーパーヒーローの指令部の司令官」。
私たちは、「その部下」という設定です。

秘密の呪文を唱えて、全員一斉にマジカルゾーンに入り込むと、そこにはイマジネーションで作り上げた5箇所の秘密基地が!

私たちの司令官&ディレクターは、とても興奮しやすい性質の社交的な大学生のAくん。

ロバート・ランディ教授のロール(役割理論を応用した、ロール分類カードを使いながらAくんのスーパーヒーロー像や悪役、ガイド存在などを探っていきます。

その後、カードに出てきた役を全て絡めた話を司令官のAくんに作ってもらいます。

とても面白いことに、司令官の話は空想の話のようでいて、彼自身の内面にあるもの全ての投影なんですね。

話を聞いている中で、彼の人柄や、信条や、葛藤や願望といったものが浮き彫りになっていきます。

さらに面白いことに、この話の中に私たちの一部が映し出されていたりするんです。


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その後、部下の4人みんなで話に出てくる登場人物たちのイメージをスカルプティング(体で彫刻のように静止して表現する手法)

さらに、ストーリーのダイジェスト版をディレクターの指示によって作り上げ、「映画(来週のお披露目のパフォーマンス)の予告編」と題してお披露目。


来週のパフォーマンスで、いったい彼や私たちの中に何が起こるのかドキドキしている最中です。



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目まぐるしく動いていく毎日だけれど、、、

大事なことは、ちゃんとわかっている自分でいたいな。

そして、これこれ!

Stay peace★




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by Dorothy-Naomi | 2017-04-16 13:33 | *NY Sketchbook | Comments(0)

NY Life in Apr. (1) 2017 ★中間試験期間終了



Mid Term Exam.( 中間試験期間)が、ようやく終了(やったー!)

ふと気づけばNYの桜も満開です。


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ここ数日初夏のような陽気&満開の桜で、大学院の目の前のワシントンスクエア公園もこの通り。


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それにしても。。。

今回のレポート2本(合計30枚弱)は結構キツかったなぁ。。。(><)

初めての医学レポにもチャレンジとあって、プレッシャーも半端なく、、

DSM5と呼ばれるアメリカの精神科医用の診断基準のマニュアル(見るのも、読むのも初めて!)とも、日々格闘していました。

あまりにも煮詰まってしまった時は、自宅から歩いて10分ちょいのセントラルパークへ。


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広大な公園内をポクポク歩いていると、、、

早咲きの桜を発見!

わお!

これには大感激。

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春の到来を知らせてくれる可憐な桜の花。
この早咲きの桜に励まされ、どうにか仕上げることができた感じです。


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で、すべての課題を仕上げて提出し、授業後、フラフラになって帰宅したら。。。

そのままベッドの上にバタンキュー!!

いわゆる電池切れ状態ってやつね^^;


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。。。大学院生になって初めてわかったことは、

大学院生の常識とは「1週間に数百ページの文献を読むこと&論文・レポートとの格闘」。

中間や期末の期間じゃなくても、毎週次々に出される課題やレポートを、ひたすらセッセとこなしていく毎日。

だから、ほんっとぉーに皆んなメッチャクッチャ勉強しています。

しかもその上、クラスメイトたちは仕事やバイトやボランティアもして、お母さん学生は家事もして、、、

もう、みんな凄すぎない(@@)?!

う〜ん、、、正直言って、私は、今までの人生の中で今がいっちばん勉強しているかも。

初めて「死に物狂いで勉強」ってこういうこと?って感じてるもんね。

まぁとにかく。。。

あまりにも消耗してしまったので、私にとっての最大の特効薬を自分に与えてあげることにしました。

その特効薬とは、、、

PERFORMANCE♬


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Theater Lover & Musical Loverの私にとって、元気が無くなった時のお薬は、生のステージを見ること&楽しむこと!


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運良くこの2週間は、いくつかの劇場でキャンペーン中。

その劇場に20分前に行けば、売れ残ったチケットを20ドルで手に入れられるという、学生にはありがた〜いキャンペーンです。

今日は、なんとSTOMP(超人気ステージ)のパフォーマンスを前から2列目の席で観てきました! 

How lucky!!! 

エネルギッシュな音とダンスのパフォーマンス。

90分間たっぷりと楽しみました(^^)


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この2週間で観た舞台は、、、

「Fantasticks! 」


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とっても素敵なラブコメディ。
いっぱい笑って、キュンとなって、ほろりとして、、、う〜ん、いい話だ。


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50年近く続いたオフブロードウェイの名作ですが、この6月でなんと終了。
6月までにNYに行かれる方で、ミュージカル好きな方には、是非見て欲しい〜


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「SISTAS」

ビリーホリディなどの名曲ナンバーに乗ってく繰り広げられる、黒人女系ファミリーの物語。とってもパワフル&ソウルフル!

とても、驚いたのは観客の8割が黒人だったこと。
白人は数組のみ、アジア人は私だけ。

前に黒人女性が主人公のミュージカル「Color purple 」を見た時も、客席がほぼ黒人だけだったことを思い出しました。


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さらにNYUのドラマセラピー学科の有志で上演されたセラピューティックシアター「EAT」。


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セラピューティックシアターというのは、ドラマセラピーの手法の1つです。

劇を上演するまでの参加者の個々の過程、劇を上演している間の自分自身、そして劇を上演したあとの自分自身がどう変化していったのか、、、

つまり「劇=ドラマを通して、どう自分のプロセスが進んでいったのか」に焦点を置いているパフォーマンスです。

先学期に授業で見た、レバノンの刑務所で服役中の方々にセラピューティックシアターを指導している女性ドラマセラピストのドキュメンタリーVTRは強烈でした。

いろんな経緯で刑務所にきた方々、それぞれの中にある怒りや、絶望や、信頼への熱望と恐怖、悔恨、容認、許容、、、その内的プロセスの1つ1つが、ドラマ以上にドラマであり、、、

人が自分を取り戻していく過程を見せてもらったといえばいいのかな。
うまく言葉にできません。


今回はEATという名前が暗示するように、テーマは摂食障害です。

実際に摂食障害に苦しんだ過去を持っているクラスメイトの一人が、この舞台のキャストとして出演しており、、、

彼女は今の自分として「過去の自分」を演じていました。

そして、おそらく、その二人の自分の中に生まれる微妙な距離感によって、また気付いていくことがあり、、、

もう後戻りはしない、そんな彼女の決意の強さを感じたパフォーマンスでした。


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観劇に続いて、お気に入りのサロンへ。Rossano Ferretti NY。

ここで働く唯一の日本人ヘアスタイリスト、Naokoさんのスキルは最高!

すっきりと素敵にヘアカットをしてもらって、大満足♬



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むむむ、、、

書いているうちに、ついつい長くなっちゃうな〜

レポートの内容や、最近の授業のことなどは、次のブログに書きまーす(^^)b




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by Dorothy-Naomi | 2017-04-16 11:10 | *NY Sketchbook | Comments(0)

NY Life in Mar. 2017 ★ 無意識のバイアス&マイクロアグレッションという概念



今学期も、すでに半ば過ぎ。

授業は、日増しに濃く、厚く、深〜く深〜く。。。

春休みがなかったら、みんな息切れしちゃったかも。(実際、春休みの直前は体調を崩したクラスメイトが続出でした^^;)

まさに、ググッと核心に踏み込んできている感じです。


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どの授業でも、毎回のように繰り返し問われ続けるのは以下の2つ。

「自分のどこにBias(偏りや先入観)があるのか?」
「それを元に、自分がどれだけ様々なものを無意識に決めてかかっているか?」

これって、セラピストとしてだけでなく、一人の人間としてとても大事なこと。

でも、自分のバイアスに気づくって、なかなか難しいことなんです。


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先日のことです。

卒業生でプロのドラマセラピストとして活躍しているブリットが行ってくれたスライドを使ったワーク。

パパパッと5秒くらいで変わっていく様々な人のスライドを見ながら、その人について心に浮かんだ言葉を4つくらいずつ紙に書き込んでいくというもの。

「わあ、感じのいい人だなぁ。」
「笑顔がいいな」

そういった、自分に好印象だと感じられる人の写真が映されると、何も考えなくとも言葉が自然に出てくるのですが、、、

「なんか挑戦的だな。」
「なんで、こんなに怒りの表情をしているんだろう。」

あまり良くない印象を持つと、なぜか人は言葉が出てこなくなるんですね〜。

ジャッジせずに中立であろうと心がければ心がけるほど、表現がでない。。。

感情がストップするか、マイナスのベクトルに動いていきます。

そして、、、
スライドが終わったあと、ブリットから衝撃の事実が!!

なあんと、スライドの中の何人かは同一人物だったのです。わお!!!

クラスメイトの数人から「ダークで怖い」「麻薬のディーラーみたいな人だ。」と言われていた写真は、「汗をかいて労働していて、感じのいい青年」と同一人物。

「ふんわり笑っていて、上品で可愛い」というコメントが出ていた女性は、「挑戦的で、反抗的で、気分が不快になるよね。」と言われていた写真の女性と同一人物。

Oh, My God!!!

つまり、、、

私たちは、言葉をかわす前に、その人の外側からどれだけバイアスに決めてかかっているかということの象徴だよねとブリット。



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そのバイアスが引き起こすことの1つが、先日もこのブログに書いたMicroaggression(マイクロアグレッション)と呼ばれる「本人が無意識でおかしている差別行為や差別的な言動」です。


1「肌の色で君という人を見ているわけではないよ。」
2「人間は、外観よりも中身が大事だからね。」
3「結婚が決まったの?〇〇ちゃん、おめでとう。彼はどんな人?」


どうですか?
こういう言葉、聞いたことはないでしょうか?.
というか、よく耳にしますよね?

これ、実は全て差別用語・マイクロアグレッションなんです。

1は、俗にColor blindness(カラーブラインドネス:自分は人種の違いなど感じていない)と呼ばれています。

つまり、裏に隠れた真実の意味は「人種差別も存在しない」と、現実に起きている問題を否定しているというわけ。

子供だって、外見を見たら、肌の色の違いがあるのはハッキリとわかること。

それなのに、それを否定したら、今の現実はないってことになりませんか?

それでは、いつまでたっても問題は残ったまま。
ぜんぜん何にも解決にはならないんですね。

だから否定するのではなく、現実を肯定すること。

その上で、違いは互いの個性の1つにしかすぎないとすること。その上で、人間関係を築いていこうとする考え方を持つことが大事なんですね。

2つ目のものはBody Politics(ボディポリティクス:体つきの差異から生まれる差別意識)と呼ばれています。

そもそも、なんで、そういう言い方が口から出るのか?ということです。

そこには、厳然とした「理想的な体型とは」とか、「この体型の人は、こういうタイプだろう」とか、バイアスがあるわけです。

だから、そういった発言が生まれるというわけ。


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私も「日本人なのに英語がうまいね。」と言われたことがあります。

ご本人は褒めてくれたつもりなんですね。

が、裏を返せば、、、「日本人は英語はあまりうまくない」という意識が潜んでいるということ。

さらに、「クリスマス休暇をいつからとるの?」といった表現も、「お正月休みをいつとるの?」といった表現も、マイクロアグレッションです。

つまり、、、

自分が持っている文化基準(または宗教基準)で、相手もそれが当たり前だとする無意識の思い込みで質問しているからです。

これは、相手の文化や宗教感を無視しているということ。
相手に失礼な行為だと思いませんか。

イタリア人で仏教徒の男性だっているかもしれません。

日本人でヒンドゥー教徒の人もいるかもしれません。

それらを考える余地がないくらい、自分がどれだけ無意識にバイアスでいるかに気づくことは大事だなぁと思います。

3つ目のものは、Heterosexist(へテロセクシスト:異性間の恋愛しか頭にない)と呼ばれています。

彼女の結婚相手が「彼(肉体的にも精神的にも)」であるとは限らないんです。

ようするに、無意識にある、結婚相手=異性というバイアスから出ている発言ということ。

しかも、日常的にこういったことが平気で言われているということは、、、

裏を返せば、私たちが無意識に持っている「大多数が持っている考えが正当だ。当たり前だ。」というバイアスがどれだけ大きいか?ということですよね。


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Cross Cultural Understanding(異文化論理解)の授業では、いろいろなゲストスピーカーをリジー(教授)が呼んでくれ、そのメンバーとのディスカッションが続いています。

先日来てくれたのは以下の4名。


●メキシコ生まれ、メキシコ育ちのユダヤ教徒の女性。

●アジア系アメリカンで、カソリックの家庭に育ったレズビアンの女性。

●スリランカ生まれでオーストラリア育ちの、カソリック教徒の女性。

●カリフォルニア生まれの、プロテスタント教徒の家庭に育った白人のゲイの男性。


それぞれの個人的な体験談を交えながら、この日のテーマ「宗教&スピリチュアリティーと個人との関わり」について語ってくれました。

・宗教的な教義と自分の現実とのせめぎ合いで苦しかったこと、
・どう両者の折り合いをつけて生きてきたのかというプロセス、
・宗教とは自分にとって何なのか?
・スピリチュアリティーとは自分にとって何なのか?
・家族との関係性・葛藤や対立
・周りの目・社会の目・自分の良心とのせめぎあいと精神性

個人的にとても興味深いテーマだったので、私も突っ込んだ質問をいくつかしました。

率直に自分の真実を語ってくれる言葉って、ストレートに響きます。


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「セラピストになった時、あなたたちの前に座るのは、どういう人なのか。
そこにバイアスを挟まないで。いい?そのままの、その人を見るの。
あなたの思い込みは捨てなさい。」

ドラマセラピー学科の大学院生を教え続けて15年というサラ(教授)は、何度も繰り返し口にします。

サラの授業の一環で、先日訪れたベルビュー病院でのドラマセラピーの現場視察は、強烈でした。

巨大な救急病院であるベルビュー病院の18階から21階までが、すべて精神病棟です。

その中でドラマセラピーを指導し続けているアランの監督のもと、私たちは3人1組で参加。


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この日のグループワークは、思春期の子供たち10人でした。

トランスジェンダー(肉体的な性と心の性が違う人)の子もいれば、パーソナリティ障害と診断されている子もいます。

この日のメインテーマは家族。

ウォーミングアップのワークをいくつか行ったあと、メインのワークに入りました。

今日は「理想的な家族」「普通の家族」「最悪の家族」という3つの家族をみんなで演じるよ!とアランが発言すると、みんな「Yeah!!!」と大歓声!!

みんな積極的に「ぼくは〇〇役!」「私は〇〇役!」と名乗りでます。

印象的だったのは、なぜか全ての家族が大家族+ペットという構成だったこと。

実際の家族の形態は、核家族がほとんど(または一人親だったり)というNYですが、、、

子供たちが演じるのは、おじいちゃんも、おばあちゃんも、きょうだいも、犬(猫)もいて、、、という大家族だったんですね。

彼らの中に、「これが家族だ」という雛形があるんだな〜と感じました。

役に名乗り出ず、だまっている子には、「そのままでいいよ」とアラン。

では、その子は何も役がないかというと、、、

その子は「観客」という役柄でドラマに参加しているんです(^^)


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この日みんなが一番ノリノリで楽しんだのは「最悪の家族」!

やってはいけないこと(人をキックするとか、物を投げるとか)のルールは、あらかじめアランが皆に約束させていました。

が、それにしても、かなりの興奮ぶり。タブーとされる言動の連発。
もう、大爆笑の渦!

悪いことだから言ってはだめ!とか、
教育的に良くないことを演じていいの?とか、

そういう声もあるかもしれませんが、、、

劇だから、許せることっていっぱいあるんです。

劇だからこそ、思い切り悪役になれるんです。

役の中にいる自分だからこそ、ふだんは言い出せない本音を、思い切って吐き出せるんです。

そうやって演じていく中で、何か大きな塊が溶けていったりするんですね。



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最後に、一人一人が今日感じたことをシェアしていく中で、一番あかるくて生き生きと動いていた女の子が、こう言いました。

「アラン。今日は久しぶりに参加したから、ドキドキしたけれど、入っていいよって言ってもらって嬉しかった。」

「私はドラマセラピーをやって、まだ一年半だけれど、、、
あなたみたいに、大事なことを、お説教じゃなく私に教えてくれた大人は初めて。
私の周りにはいなかった。
ありがとう。アラン。」

彼女の言葉には強い響きがあり、、、

ずっと彼女が放っていた、奇妙なくらいの明るさとハイテンションな振る舞いの奥にあるものに触れたような気がして、ハッとしました。

アランは黙ってうなずいて、彼女とハイタッチ!

そして、一人一人と挨拶を交わしながら、この日のメニューは終了しました。

その後、部屋を移ってから、アランが私たちに話してくれた話は強烈でした。

彼女は実は12歳から売春婦をやらされていたこと。
ここにきたときは、心身ともに危機的な状態だったこと。
深刻なトラウマが、いろんな発作を引き起こしていること。

「彼女は明るくて、発言も活発で、一見普通の元気な女の子に見えるかもしれない。
でも、彼女が自殺を試みないとは限らないんだ。
だからこそ、この部屋のまわりにも、いたるところにカメラがあり、鍵がついているんだよ。
精神科でドラマセラピーを行っていくということは、そういうことなんだ。」



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最近の話をツラツラ書いていたら、、、

あららら、またもやロングバージョン!

授業の話を、もうちょっと書こうかなと思っていたけれど、、、

長すぎちゃうので、また機会を見て次回に。

今週も、どっぷり深い一週間になりそうです。



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by Dorothy-Naomi | 2017-03-28 13:44 | *NY Sketchbook | Comments(0)

天使と一緒の休日★Spring Break



ただいま1週間のSpring Break(春休み)の真っ最中。


今日は、一ヶ月以上前からチケットをとって楽しみにしていたジョージア・オキーフ展を観に、Brooklyn Museumへ足を運びました。



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春休みに入った途端にStellaと名付けられた大型の雪嵐がやってきたり、、、

まるで冗談みたいな空模様にはビックリでしたが、今日はお天気もどうにか回復してホッと一安心!

青空が広がる中、電車を乗り換えながら美術館へ到着。


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ジョージア・オキーフの作品展に足を運ぶのは、実に6年ぶり!

前回は、日本の美術館で行われた特別展でした。
(その時のことを書いたブログはこちら⇨CLICK

オキーフの大ファンの私は、ワクワクしながら6年ぶりの再会を楽しみに待っていました。



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会場に足を踏み入れた途端、目に入ってきた展示に、もう大興奮!

私が初めて目にする作品もたくさんあり、、、うわお!!!

生前の創作風景や、インタビューの様子を撮影したVTRまで!

もう、胸をドッキドキさせながら、1つずつ見て回りました。


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上の作品は、Manhattanと名付けられた作品。

下の作品は、Brooklyn Bridge。

「Filling space in a beautiful way.」

彼女の作品は、まさに、彼女が好きだったという言葉そのもの。



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身にまとう服も、帽子も、すべて自分でデザインしていたオキーフ。

作品と一緒に展示されていた洋服の数々にも、彼女の個性が光ります。



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夫の死後、NYを離れ、ニューメキシコの砂漠へ。

生と死が隣り合わせの大地。

その大地と、彼女の中にあるものが、呼び合って生み出された作品たち。


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なんて無駄がなくて、なんて凛としていて、なんて品があって、、、

そして、なんて情熱的なんだろう。


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今回、作品を見て感じたことは、、、

見え方が違うだけで彼女は同じものを描いているんだなということ。

枯葉と枝葉。

花と骨。

空と大地。

生と死は、同じこと。

よく死ぬことは、よく生きること。

死ぬことは、別の世界へ生まれ出ること。

生まれることは、死へと進むこと。

2つは別のもののようでいて、実は同じもの。

コインの裏と表。



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展示を見終わった後、体の奥から湧いてくる熱さを抱えたまま、しばし美術館の近くの街を歩き回りました。

ーおや、ここにあったのね。

Gorilla Coffeeを見つけて、一休み。



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とっても人気で有名な店だと評判を聞いていたけれど、あらら。。。

なぜか今日はガラガラ。

「オキーフ観てきたの?よかった?」
「うん。すごく好きなの。初めて見る作品たくさんあって、感激だった〜」
「よかったね。Have a nice break! 今日は空いてるから。」

ちょっと濃くてパンチの効いたコーヒーを飲みながら、ゆっくりと最近の出来事を思い返していました。


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つい先日、NYUのドラマセラピー学科の創始者、Robert J. Landy教授の最後の授業が終了しました。

最後の日は、朝から晩まで1日かかりの授業。

全員がそれぞれ主人公になり、またディレクターとなり、以下の要素を盛り込んだ『Hero's Journey 』を小グループに分かれて実践。

Hero (旅の主人公)
Obstacle(旅路を邪魔するもの)
Guide(旅をガイドしてくれる存在)
Destination(目的地)

そして、さらに全員で5つの大きなストーリを行いました。


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ロバートが教えてくれたことは沢山ありすぎて、とても書ききれないけれど、、、

ドラマセラピーの理論や実践方法を教えてもらった以上に、

一人の人間として、どう人と接するのか?

何を大事にして生きている自分なのか?

そんなことを、言葉じゃなくて身をもって伝えてくれたことの方が、ずっとずっと私にとっては大きくって、、、

うまく言葉にできません。


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最後に、みんなで1つずつ、イマジネーションで創り上げた物を、新たな旅に出発するロバートにプレゼントしました。

Robert, I'd like to give you a pink rose which bloomed this morning.
Everytime you look it, it reminds you how beautiful life is.

私が送ったのは、「その日の朝に咲いたばかりのピンクのバラの花」。

「命のもつ美しさを、いつも思い出させてくれますように。」


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ーまだまだ、君たちも、ぼくも、人生の旅は続くんだよ。
それぞれが、それぞれの旅の主人公だからねーと、ロバート。

できることならば、もっともっと彼の元で学びたかった。。。

でも、こうしてNYUで彼から学べた時間を与えてもらえたこと、何よりもそこに感謝!

そして、私たちの旅も、ロバートの旅も、この春は新たな目的地へと船出なんだね。

この日の最後の最後に、私は手描きの絵手紙と、イタリアに数年前に行った時に訪れたアッシジで買った小さな聖フランチェスコのチャームを彼に渡しました。

Thank you for everything you did for us, Robert.


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先ほどのオキーフの絵が、ロバートの最後の授業に重なりました。

始まることは、終わりへ進むこと。

終わることは、新たに始まるということ。

そうやって進んでいくんだよね、人は。

そして、、、

きっと新たな旅の途中で、またきっと出会えるはず。

その時に、どんな話ができるかな。

それを楽しみにしている私でいよう。



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さてと、そろそろ帰ろうかな。

店を出て、駅に向かったものの、なぜか改札が開かず、、、

???と、思って引き返しながら、ふと目を上にあげると、、、

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なんと!

大きな看板の上には「4444」のナンバー!!

4は天使ナンバー。
4が並んだときは、天使が近くにいるよというサインです。

看板を見つめていると、、、

「4番街へ進んで歩いて」という声が聞こえてきました。

「なに?なに?」

とにかく、そのまま住宅街を抜けて4番街へと歩いていくと、


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WOW!!

またもや、「44」のナンバー★

Really????

ひゃ〜!もう、これには吹き出しちゃいました〜(>▽<)

天使たちが、「そうそう、大丈夫だよ!」そう言ってくれているんです。

「そばにいるよ、だから安心して。」

そうだね、うん。
ありがとう。
きっと、うまくいくよね。


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お茶目な応援団たちからのエールには、ハートがほっこり。

明日以降は、インターンシップの面接も入り、少し気ぜわしいなと思っていたけれどこれには力が抜けちゃったな。

よし!明日も、いい1日にしよう〜★



HPはこちらです。
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by Dorothy-Naomi | 2017-03-17 14:00 | *NY Sketchbook | Comments(0)

NY Life in Feb. 2017★春学期の授業&マイクロアグレッションという概念




今回は、少しまじめにドラマセラピーの授業の話を書いてみようかな。

ドラマセラピーは心理療法の1つなので、今学期はカウンセリングやDSM5と言われる精神疾患の分類と診断についても学んでいる最中。

今学期、私がとっているのは以下の4つです。


●Advanced Role Theory and Role Method (ロール理論上級編と実践方法)

Cross Cultural Understanding (クロスカルチャー文化の理解)

Individual Counseling (個人カウンセリング・ラボでのワークを含む)

Drama Therapy for Clinical Populations ( 精神医療目的のドラマセラピー)


アドバンスロール理論は、ロバートランディ教授のNYUでの最後の授業科目。

3月上旬までの限定科目なので、受講生として入れたのは本当にラッキーでした。

ロバートは、人間はあらゆる役柄を内側にあわせもっている存在で、人格とは役柄の総称だと述べています。

日本人として、女性として、アカシックリーダーとして、教師として、母として、妻として、娘として、学生として、

私一人の中にも、様々な「役」が生きています。

ロバートに言わせると「本当の自分とは?」とか「本当の自分になれ!」とか、そういうものはナンセンスだとのこと。

そもそも「本当の自分」というものはなく、その時々に応じて自分の中から出てくる役が「すべて自分」だとのこと。

しかし、あまりに長く、しかも無意識に、1つの役だけをとりすぎていると、人は他の役になれる可能性を忘れてしまうとのこと。

ドラマセラピストの役目の1つは、ずっと1つの役をやり続けている人に対して、何の役にでもなれるのだという可能性を与えていくことなのだと彼は述べています。

さらに、「ヒーローズジャーニー(主人公の旅)」というメソッドを、いろんな角度で授業では掘り下げて実践しています。

ロバートのNYUでの引退前の最後の授業とあって、このクラスは大学院生だけでなく、プロとして活躍しているドラマセラピストたちも幾人も参加しています。

彼の理論を学びたくてNYUに留学をきめた私にとって、この授業は一言も聴き漏らしたくない大事な時間。

毎回毎回、すごく刺激的で、貴重な体験を得ている時間です。



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今学期はチェコから短期留学しているヤコブも、私たちの同期生として参加!

彼との意見交換も、チェコでのロール理論の実践の話もワクワクもの。

去年訪れたチェコが素晴らしかったこと、マリオネットの歴史的な背景と使用目的が日本とは違い、とても印象的だったことなどを伝えると、目を細めてにっこり〜。

マリオネットやパペットが、どうやってドラマセラピーとコラボしながら医療現場で使われているかという話を、たくさんしてくれました。

彼とは更に突っ込んで、いろんな話がしたいな〜と思っています。


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今、4つの授業を深く学ぶ上で、私が何よりも必要だと感じているのは、クロス・カルチャーやマルチ・カルチャーと言われる部分です。

インターセクショナリティという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これはアメリカの Crenshaw博士が1989年に発表したコンセプト。

クレンショウ博士はTED Talkにも登場し、このコンセプトを話しているので聞いたことのある人もいるかもしれませんね。

直訳すると「その人のたっている交差点」。

一人一人が立っている交差点は、隣の人とは全く違うもの。

他の誰かの前例になぞらえて処理すべきではないということを、彼女は特に黒人女性の視点を元にして述べています。



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例えば、ある女性が警官に暴行を受けて死亡してしまったという事件が起こったとして、、、

同じように、ある男性が警官に暴行を受けて死亡してしまったという事件も起こったとした場合、、、

同じように新聞に掲載されたとしても、なぜか人々の記憶に残るのは男性の死亡事故だという実験を彼女は行っています。

では、これは意識下にある性差別からくるものだけでしょうか?

さらに、その女性がアフリカンアメリカンだったとすると、白人の女性よりも更に問題は複雑です。

では、人種への差別からくるものでしょうか?

その事件が起きた場所が都会ではなく、郊外だったとしたら、その地域社会の集合意識が加わってきます。歴史的な背景も絡んできます。

そのうえ、その女性がキリスト教徒の中で特別な宗派だったとしたら?

その宗教に対する人々の意識も絡んできます。

彼女が養育院で育てられたという生い立ちを持って、工場で働いていたら?

そこに、階級意識なども絡んでくるでしょう。

もっと言えば、彼女には女性のパートナーがいて精神的にも肉体的にも恋愛関係にあり、同棲していたら?

ジェンダーへの差別という問題が浮かび上がってきます。



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つまり、個人個人の抱えているバックグラウンドは非常に複雑なんですね。


この場合、彼女が立っている人生の交差点というのは、何本もの道がクロスしている交差点ということになります。

女性という道を走っている救急車はフェミニズムという怪我(問題)には強くても、そこだけでは彼女の持っている怪我は治りません。

人種という道からくる救急車も人種差別という怪我には強くても、それでは地域社会の意識や階級意識からくる問題は解決しません。

つまり、彼女の「問題」を救うためには、クロスしたすべての道を考慮に入れた上で、そこに最適な救急車というのを送らなくては意味がないのです。


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また、更にMicroaggression(マイクロアグレッション)という部分についても、ディスカッションする機会が増えてきました。

マイクロアグレッションというのは、無意識に他人が発信している言葉や行動から受ける差別被害のことです。


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妹が滞在中に二人で一緒にみた、ドラマセラピー学科の有志による上演、セラピューティックシアター形式の「Power & Privilege」(力と優越意識)という劇もマイクロアグレッションがテーマの1つでした。

白人の男の子が、黒人クラスメイトとベンチで一緒にランチを食べているシーン。

白人少年は無邪気にこう尋ねます。

「ねえねえ、大人になったら何になるの?
バスケの選手?それともヤクの売人?」

さらに黒人の少年の父親は、テレビにも出ている成功している役者にもかかわらず、タクシー運転手に無視されてしまいます。

やっときたタクシーは後からきた白人男性を乗せてしまいます。

彼が文句を言うと、タクシーの選手は一言。

「深夜の道は暗いからな。あんた、黒いから立っているのが見えないんだよ。」

共通しているのは、発言している側には罪の意識がほぼないこと。

そして、言われた側は、相手に罪の意識がないことがわかるからこそ、深く傷ついているのだということ。

日本の社会でも同様の経験はないですか?

あえて言葉に出して議論されていなかっただけで、アメリカに限らず、どこの国でも行なわれていることだろうなと私は感じます。

とても奇妙なことに、みんななぜか水面下においたままにして、あえて上にだして議論してこなかっただけなんですよね。



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先日のクロスカルチャーの授業では、小さなグループに分かれ、人生の中で感じてきたマイクロアグレッション体験ついて話し合いをしました。

その後、メンバーの1つの体験を選び、それをグループごとに短い劇として発表していく流れで授業は進みました。

印象的だったのは、小学校でのマクロアグレッション体験を演じたグループ。

子供達が腕まくりをして、並んで絵を描いているシーンからスタートしました。

「Aちゃん、毛がもしゃもしゃだね。何でそんなに毛深いの?ゴリラみたい!」

「なんで髪が黒くってチリチリなの?お家が火事になったの?」

さらに、その子が帰宅して母親に訴えるシーンでは、母親役はこう言いました。

「いっぱい毛があるから、あったかくって便利だよ。体を守ってくれているんだよ。そう言ってあげなさい。」

上演後は、みんなで丸くなってディスカッション。
次々に意見が飛び出し、私も感じたことを率直に口に出しました。

まず、一番感じたことは、、、

子供より前に、まず、親の意識がすでにマイクロアグレッッションを受け入れてしまっているのだなということ。

長い間、おそらく親も社会からマイクロアグレッションを受け続けていて、それが子供への発言にも出ているのだなということ。

もしも民族や自分の出自にプライドをもっているのであれば、「何々人は、みんなこういう外的容姿なのよ。」と子どもに伝えることもできるはず。

それが、いいとか、悪いとかではなく、 

「それが周りの社会なのだ」「通常の社会ではこれが正しくて、私たちは外れているのだ」という意識を内側に取り込んでいくプロセスは、非常に幼いうちから無意識に進んでいくのだなということ。

私の意見のあと、アメリカ人男性のクラスメイトが、こう言いました。

「一体、誰がいつ、白人の意識が一番偉いんだ。それがまかり通るのが常識だ!と、決めつけてしまったんだ?!」

「家では、こういった問題を言葉にすることは暗黙のうちにタブーとされていた。」

白人としてアメリカで生きてきた女性のクラスメイトたちの多くが、こう言っていたのも正直おどろきでした。



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マイクロアグレッションは無意識下からくる発言や行動。

「無意識にやっちゃうんじゃしょうがないじゃない。」で片付けるのではなく、そういった概念があるのだと知っていること、意識していることが大事なのです。

その意識を持っているかどうかで、人の発言や行動は変わってくるはず。

その意識を持ち続けていることは、特にセラピストを目指している私たちには、何より最重要事項だろうと私は思っています。



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とてもユニークにドラマを取り入れている授業は、クリニカル・ポピュレーションという授業。

授業がスタートする前の冬休みに、1人1つずつ演劇作品を与えられました。

教授の指示は、その作品の主人公のモノローグを1つとりあげて、暗記してくることというもの。

私に与えられたのは「Miss Margarida's Way」という作品。

全編がすべて彼女のモノローグの一人芝居です。

マルガリーダは、小学校の教師で独身の白人女性。

彼女は、とても威圧的で、独断と偏見に満ち、一方でとても官能的。

生徒たちに向かって、彼女独自の社会観と世界観を語って聞かせます。

私は彼女の台詞の中で、すごくインパクトのあった「分数と社会の原理」というモノローグを選んでパフォーマンスしました。

それぞれのパフォーマンスが終わった後、教授がおもむろに一言。

「今から、あなたたちの専属セラピスト名を告げます。」

?????

なんと、目の前で演じた役柄を「一人の患者」として捉え、その患者の専属のセラピストとして様々な見地からセラピーの進め方を探っていくとのこと。

マルガリーダ(としての私)のセラピストは、クラスメイトの一人、アターラ。

私のクライアントは、レジーナ(としてのアニー)です。


「ナオミのクライアントは誰?レジーナ?私のクライアントはハムレットよ。」

そんな会話が飛び交い、端から見ていると「?!」という感じだったかも〜

とにかく、セラピストとしての私は、クライアントとペアを組んでインタビューやセッションをしながら、DSM−5と言われる、精神疾患の分類と手引書を片手に診断書類を作成。

一方、クライアントとしての私は、マルガリーダの役柄でセラピストのセッションを受けながら診断されます。

昨日の授業では、セラピストして、患者の中に潜んでいるもの、どんな役柄が潜んでいるかを書き出し、それに基づいてスカルプティング(体で彫刻のように表現していく手法)で表していくことを行いました。

それが、セラピーセッションが進んでいくうちに、今学期どう変化していくのかを見ていくのも興味深いです。




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来月には、マンハッタンの病院で行なわれているドラマセラピーの現場に、オブザーバーとして入ります。

様々なバックグラウンドを持った人々が集まるNY.

いろんな視点と意識を持ちながら、私はどう深く人と関わっていけるドラマセラピストになれるだろう?

新しい出会いと体験を前に、ドキドキしている毎日です。




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by Dorothy-Naomi | 2017-02-19 05:31 | *NY Sketchbook | Comments(0)

The 2nd semester has started.★Back to NYC 



NYに戻り一週間が経ちました。


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トランク2つをエッチラオッチラと4階まで引きずりながら階段を上り、

部屋のドアを開けると、、、

NYの我が家★

「ただいま〜!待っていてくれてありがとうね!』

そんな言葉が自然と口から出てきました。

年末の期末テストの真っ最中に引っ越した部屋は、私にぴったりのサイズで、居心地のいいCozy Space.

セントラルパークやメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、ノイエ・ギャラリーなどが徒歩圏内のアッパーイーストと呼ばれる区画です。



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この部屋に引っ越した理由は、幾つかありますが、

一番大きなきっかけは

「もっと自分を大事にして暮らそう!NY生活を楽しもう!」と思ったからかな。

私は、ついつい一生懸命に物事に打ち込んでしまうタイプで、知らぬうちに「がんばるぞモード」に自分を持っていきがち。

「もう、や〜めよっと!!!このパターンはストップ!!!!」

年末、体が赤信号を出したとき、はっきりそう決めたのです。

ーこれ、ダメだよ。だって、別に修行しにきたわけではないでしょ?

ー大体からして、ドラマセラピストから遊び心やリラックスがなくなったら、どうやって人に遊びやリラックスしながら自分を解放していくことを伝えていけると思う?

自分から聞こえてくる声にドッキリ!
う〜む、その通り。

よしっ★
じゃあ、自分を大事にして、リラックスしてながら生活をしていける空間に移ろう!

そう決めて、アカシックリーディングしてみると、、、

見えてきたのは「88」という文字と、ピンクのバラ、ノイエ・ギャラリーのあるアッパーイーストの街並み。。。

そこから部屋探しが始まりました。

私の予算では「この予算でアッパーイーストで探すのは無理です。」と言われることが多かったのですが、「あ!今日は決まるな。」と思った日に、まさにドンピシャの場所にある部屋に出会いました。

部屋探しを始めて10日ほど経った頃、出会ったのが日経不動産会社のYさん!

お会いしてすぐに彼女がナビゲーターになってくれる人だと確信。

アメリカの不動産会社との橋渡しを依頼しました。

幾つかの部屋を回ったあと、「この他にも、空き部屋はありますね?」と、アメリカの不動産屋さんに言うと相手は「What? 」と怪訝な顔。

Yさんも「???」という顔。

すると、先方が不意に「Oh! We have one more!」

最近あいたばかりでリノベーションも何もしていない部屋があるとのこと。

急遽、そこに行くことに、、、 

道すがら目に入ったのは、、、

我が家とご縁の深い米国聖公会の教会、88th Streetの標識、そしてピンクのバラ!

4階の4つ目の部屋。44と並んだ数字は天使のサイン。

部屋のドアを開けると、、、 BINGO!!!!



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「ここに決めます!」

と、その場で宣言。

なんと!お家賃も、しっかり予算内。

Yさんにも「この付近で、この値段は絶対にありえないです!」と言われました。

アカシックリーディング通りだったというわけ。

えへへ(^^)b

現地の不動産会社さんとの交渉や、いろいろな相談に快く乗ってくれたYさんにも、本当に心から感謝⭐︎



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部屋でいちばんのお気に入りの大きな縦長の窓からは、教会が見え、日の光がいっぱい差し込みます。

毎朝、窓をあけて空と教会を眺め、1日がスタート。

まだまだ寒いNYの街。

コートを着込んでマフを巻いて出かけては、いろんな角を曲がりながら探索、探索!



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なんだかちょっと懐かしい風情のダイナー Lexington Candy Shop

店のおじさんの味わい深い表情を見ながら、昔ながらの味だというパンケーキを食べたりするのも、すっごくHappy♬



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そうそう、こんな可愛い(が、かなりプロフェッショナルな)ドールハウスショップなんかも近くにあります。

小さな店の店内に飾られたプロの技を見るのも、お楽しみの1つ!

ここ3週間ほど、人形制作のために我が家に同居している妹も大喜び!(妹は人形作家です。)


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あっちこっち、街を探検しながら、つかの間の姉妹二人暮らしを楽しんでいます。


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この国は、大統領の就任式後、まだまだ揺れているけれど、

世界中から集う人々が暮らすNYという街の中で、渦巻くものは大きいけれど、

この街で今暮らしているからこそ、

いろんな人を目の当たりにしているからこそ、

忘れないでいられるんだよね。

自分のドラマセラピーへの情熱を。

その可能性を。

伝えたいと願う自分の思いの強さを。



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今週から、いよいよ2学期がスタートしました。

名前を呼んで駆け寄ってハグしてくれる友達がいるって、なんて素敵なことだろう!

最初の1学期の出だしの頃の自分を思えば、今の私の状況は天と地ほどの差があるなぁ。

最初は、どこか居心地が悪く、よそ者扱いされている感じていた自分が嘘みたい。

NYの街も、NYUも、まちがいなく今の私が生きている場所。

受け入れられている場所。

My 2nd Home!


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今学期は専科の授業が倍に増え、目が点になるくらい宿題の量もハンパなく、、、

正直言って「どうするっ?!」って声に出したいくらい、先がまったく読めません。

が。。。

悩むのはヤメ!

不安もポイッ!!

とにかく、やってみればどうにかなるさ♬

Oh, YEEEEEEEEEES!!!!!


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by Dorothy-Naomi | 2017-01-26 15:30 | *NY Sketchbook | Comments(0)

The1st Semester Finished ! Dec.2016



昨日の話です。

引っ越したばかりの部屋のカーテンを開けて窓の外を見たら、、、
わお!雪!!


空から雪が音もなく静かに降り積もっていました。


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窓越しに白く広がる景色。

お隣の教会の敷地も真っ白。

すご〜く寒いけれど、でも、気持ちはとっても静かで穏やか。

淹れたてのコーヒーを手に窓の外の白い世界を眺めながら、しばらくボンヤリと今学期の出来事を一つ一つ思い返していました。


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先日、大学院の最初の1学期が無事に終了しました。

時には暗礁に乗り上げ、
時には沈没しそうになり、

もう、このまま永遠に終わらないのでは?と思えた今学期を、こうして終えることができたなんて嘘みたいです。

今学期の最後の課題は大物2つ。
論文とグループパフォーマンスでした。

論文の課題タイトルは「How is Performance healing ?」(いかにパフォーマンスは(人々にとって)癒しとなっているのか?)

それを、今学期のすべての授業や内的な振り返りを含めて15枚程度の論文として述べよというもの。

単なる感想文ではないため、自分の視点を打ち立て、それをサポートする文献も交えつつ、個人的なレビューを加えながら、、という結構タフな課題でした。

でも、、、それを書くことで、自分がたどってきた今学期の旅の過程が浮き彫りになってくるなと感じていたので、内側から湧き上がる言葉をひたすら打ち続けていった12月でした。


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グループパフォーマンスは、3人一組のパフォーマンスです。

各グループで取り上げたい戯曲の1シーンを演じ、その中で「役として演じながら、自分の内側の言葉として話す1人5分間のモノローグを観客を前に演じよ。」というもの。

ドラマセラピーのパフォーマンスは一般的な演劇の発表とは違います。どこが違うのか?というと、、、

人に見せることを主眼にしているのではなく、演劇を通じて個人の内側の過程が変化していくことを主目的としている部分です。

私たちの選んだ作品は「A girl fell through a hole in a sweater」(セーターの穴の中に落っこちた女の子)という名前の子供向きに書かれた作品。

不思議の国のアリスと、オズの魔法使いの持つエッセンスを併せ持った、冒険ファンタジーです。

マスク&パペットの授業の時にグループを組んだサブリナとアニーと、そのまま期末の課題も行うことになったのも嬉しいことでした。

「もうちょっとこの3人で突っ込んでやってみたいな。ナオミはどう?」
「うん!ぜひやってみたい!アニーは?」
「形を変えて、やってみようか?」
「子供向けの話がいいな〜って感じるんだけど、どうかな?」

サブリナの提案は、まさにBINGO!!!

なぜなら、、、私も「私たち3人の共通のテーマは幼少期&子供という部分だな。」と感じていたからです。


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脚本を入手すると、その場で即座に配役と取り上げるシーンも決まり、練習に入りました。

サブリナは主人公のNoil.元気のいい活発な女の子。
アニーは、不思議の国を統治しているプライドの高いLoad PP.

私の役はCrumbsinpocket(ポケットの中のパンくず)という名前の、主人公の旅の道先案内人。

他にパペットを使ってRoach (ごきぶり)も演じることになり、手袋と紐などを調達して作りました。  

(なかなか、憎みきれない可愛さをもったゴキちゃんでしょ?)


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各自のモノローグは、この課題の中での最大の注目点です。

でも、、、あえて私は一切な〜んにも自分の中に用意しませんでした。

その場で自分が感じたことを、そのままCrumbsinpocketが話しだすだろうと思ったからです。


「戯曲のシーンは戯曲に書かれた通りに演じることが原則です。
しかし、5分間のモノローグは、規定はありません。
自分の思いを役柄を通じて話すこと。表現方法は自由です。
何語で話しても構いません。」

事前に、ロバート&マリア(教授陣)からはそう言われていました。

去年、この課題に取り組んだ大学院2年生の留学生たちも「全員がモノローグは母国語での表現だったよ。ナオミも母国語で話していいんだよ。」と話してくれました。

しかし、本番。

驚いたことに、、、

Crumbsinpocketは、英語で観客に向かってモノローグを語りだしていました。

私は彼に任せて、そのまま役に自分を委ねました。

ロバートとマリアが、こう言っていたのを覚えていたからです。
「役に任せて大丈夫。自分として話すのではなく、どんなことも役に話させなさい。
役が、あなたを捕まえていてくれる。役があなたを守ってくれる。」

。。。細かい部分は覚えていません。
正確な言葉ではないかもしれません。

でも、彼はこんなことを語っていました。

「ねぇ、人間でいるのって、どうだい?幸せ?楽しい?
じゃあ、なんでそんな顔をしているんだい?

さっき僕は彼女に”僕は巨人のポケットの中で生まれたパンくずだから、すごく大きいって威張ったけど。本当は普通のパンくずさ。

でも立派な大きなパンくずじゃなくって、普通のパンくずで最高だ!って感じているよ。

さなぜそう思うかって?

だって、パンくずだからこそポケットの中に入ることができるからね。
だから、君たちを邪魔せずにそっと一緒にいられる。

僕は、君たちが感じていることが手に取るようにわかるよ。
顔でどんなに笑って平気そうにしていても、わかってる。感じてる。

なぜ、わかるのかって?

簡単さ。僕にも、その思いがあるからだよ。

だから、わかるんだ。

僕の中にある孤独が、君の孤独を見つけることができる。
僕の中にある寂しさが、君の寂しさを見つけることができる。

僕の中にあるすべてのものが、君とつながるリボンだよ。
だから、僕は自分の中にあるものすべてを宝物だと思っている。

実を言うと、僕は自分の人生があんまりいいものだとはずっと思えなかったんだ。

でも、ある日、そこに気づいた。

そしたら、自分の人生を初めて愛せたんだ。
僕は自分を抱きしめた。
壊れないようにそっとね。

いろんな人とつながるための宝物をたくさん持っているパンくず。
それが僕だよ。

僕は最高のパンくずさ。

ねえ、提案があるんだ。
君の中にある孤独や寂しさも、誰かとつながる大事な宝物だって思ってみないかい?

そしたら、君は、もっと自分を幸せな人だって思えるはずだよ。
僕が保証する。

ああ、もう時間だ。

あの子と旅に出かけなくちゃ!じゃあね、失礼するよ!」



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この話の登場人物たちは、各自それぞれが、それぞれを映し出している鏡のような存在。

Noilにとっては彼はガイドのような存在ですが、同時に彼にとってはNoilがガイドです。

旅が始まるためには、主人公がいなければスタートしません。
旅に出たいと思いながら、どうやって始めたらいいかわからずに不思議の国で待ちわびていたCrumbsinpocket。

そんな彼にとって、元気で意欲的な少女Noilこそが彼の旅をスタートさせてくれたガイド。

また、プライドの高いLoad PPは、Crumbsinpocketにとっては影の部分を映し出している鏡のような存在だなとも感じています。

まわりに自信たっぷりに振舞っているということは、そうしなくてはいけないくらい内側に脆いものを抱えているということ。

領主のキャラクターは、自分はやれるだろうか?パンくずの自分に達成できるだろうか?と、実は内心でそう思っているCrumbsinpocket影の部分

そしてもっと言えば、これら3つのキャラクターは私の中に全員いるんです。

つまり、、、この物語を通して、私は自分の中にある3つのキャラクターと出会っていたのです。

「役柄というのはコンテナーのようなもの。パーソナリティーというのは個人が抱える役柄の総称である。」ロバート(ランディ教授)は、彼のRole Theory & Role Method(役割理論&メソッド)の中でそう述べています。

私たちは沢山の役柄を抱えて生きている存在。
その時々に、自分で取りたい役をとりながら生きているだけ。

そして、私たちは役柄を通じて今の自分を生きている存在。
そして周りの人はすべて、自分の何かを反映して教えてくれているんですね。

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「みんな同じ。みんな同じ。

瞳の色や髪の色が違っても。

生まれや国籍が違っても。

みんな悩んだり苦しんだりしながら、自分の人生に持ち込んでいる課題に奮闘していて、、、

みんな、その意味を知りたくて、何が真実の答えなのかしりたくて、自分の旅をしている存在で、、、

その答えは目の前の人から与えられているようでいて、実は自分の中にあった答えで、、、

だから、ちゃんと見つけることができるんだよね。

みんな同じ。みんな同じ。」

いろんなことがあった今学期でしたが、最後に自分なりの1つの答えを見つけたような気がしています。

「ああ、ここに辿りつきたくて今学期もがいてきたんだなぁ。きっと。」

すべてが終わったあと、そう感じました。


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今日は久しぶりにテキストもノートも入ってないバッグを持って、雪の街へ!

クリスマスのNYの街の空気を楽しんできました。

こんなに開放的な休日は久しぶり。

寒さもなんのその。地下鉄に乗らずとも、目星をつけて歩きながら目的地へ。

街を歩きまわりながら、この街が「私の街」になっていることに気がつきました。


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こちらはロッフェラーセンターのクリスマスイルミネーション!

夜空に映えて、とってもきれいでしたよ。

いろんな色の光が、この国に住んでいる様々な国からきている人々のようだな〜と思いながら眺めていました。

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さあ、すべてが終わって、ちょっとだけ一息ついたら荷造り。

これから帰国のための準備に入ります。

久しぶりに会う日本、わくわく&どきどき。

この続きは日本で書こうかな。

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by Dorothy-Naomi | 2016-12-19 02:57 | *NY Sketchbook | Comments(0)

NY Life in Oct-Nov 2/ 2016★




日がどんどん短くなり、朝晩、室内にヒーターが入るようになりました。

あざやかに銀杏の絨毯が広がる、フォレストヒルズの街の教会の裏庭。

銀杏の木から葉っぱが全て落ちたら、短い秋も終わりです。

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いつも週末は翌週の課題に追われて1日終わっていくのが常ですが、、、

なんと明日は珍しく必修の授業が休講!

なので、今日は書きたかったことを全て書いてみようかな。

(普段は一ヶ月に一回しか更新しない私にしては、画期的なブログ更新率!)


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今学期とっているドラマセラピーの授業は、サイコドラマとドラマセラピーのイントロダクション(略してイントロ)の二つ。

それぞれ週に一度、3時間の授業です。

イントロの授業では、毎回ことなる理論を学び、その理論に基づいた実践(ドラマ)を行っていくスタイル。

●ロバート・ランディのロール理論

●スー・ジェニングスのEPR & NDP

●モレノのサイコドラマ・ソシオドラマ

●ディビッド・リード・ジョンソンのDVT

●エムナーの5段階モデル

●ビブリオドラマ、神話、フェアリーテール、ナラドラマ、プレイバックシアター  etc


毎回、全然違う理論と手法を学ぶため、ものすごく刺激的で新鮮な反面、ものすごく緊張感も高い3時間。

洗濯機の中に入って、ぶんぶん振り回され、何もかも真っ白になって終了、、、

そんな感じです。(どんなだ?!)

でね、授業を受けていて一番感じる事は、ドラマセラピーとはスピリチュアリズムと同一のものなんだっていうこと。

ドラマセラピーの核心となる授業内容は、私がゲリー・ボーネルを通じて得た事とほぼ同一のことばかり。

そのうちの幾つかをあげていくと、、、


●人は、自分の内側にあるものを投影して世界を見ているということ。

●その内側に葛藤がある場合、外側に出るものも葛藤だということ。

●何より大事な事は、自らのジャッジを手放す事だということ。

●目の前の相手と心を繋げて通じあうには、ジャッジを手放し、相手の呼吸とエネルギーを感じながらチューニングしていくのだということ。


実際、先日のサイコドラマのダブリング(ダブルという手法)の授業では、ニナが教えてくれたワークはゲリーボーネルで行ったアカシックリーディングのトレーニングと全く同じもの。

相手と繋がっていくということは、

つまり、自分から一切のジャッジを取り払い、何んの思い込みも偏見も持たずに純粋に相手を受け入れるということ。

そこをメインとしたワークの3時間でした。

つまり、、、

セラピーの基本にあるのはノウイングと全く同じこと!

でも、考えてみたら当然かもしれないなぁ。

だって、アカシックリーディングでもたらされるものは、自己受容、自己認識、そして理解や解放に繋がっていくものなわけだし。

それはセラピーが目指すものと、たぶん全く同じものだと思うから。。。



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ドラマセラピーの授業の中でロバートやマリアの言葉や行動の中に私が感じているのは、、、

一人一人に対する、ものすごく大きな愛情と、
どんな時にも真正面から受け止めてくれる包容力と、

そしてノンジャッジメントなセラピストとしての在り方。

二次試験のオーディションの時に、とても印象的だったのは、「私はスピリチュアルな存在としての自分として、これを発言する。」という二人の言葉でした。

日本で感じていたスピリチュアリズムに対しての一種独特な見方や壁が全くなく、ここではセラピーと合体して存在しており、、、

ーそう、これ!まさに私が目指していきたい方向はこっち!

そう叫びそうになりながら(しないけど^^;)、毎回の授業を受けています。



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先日の授業はロバートの72回目の誕生日の直後ということもあり、みんなでカップケーキを食べながらお祝い!


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そのロバートから、次の春学期で引退すると発表があった時は少なからずショックでした。

私は、彼のロール理論を深く学びたくて入学した部分が大きかったからです。

「今までオファーがあったけれど行けなかったアフリカに足を向け、ドラマセラピーを広げていこうと思うんだ。」

70代を超えて、なお情熱を持って新天地へと向かうロバートは、本当にすごい人だなぁと思います。

しかし、彼の NYU最後の代の生徒として出会うなんて。

過去生から深く関わってきたのは知っているけれど、こんな形でドラマセラピーを学ぶことになるなんて。

人生のタイミングって本当に不思議です。


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ある日のイントロでの授業の中での事。

ロバートのロール理論の実践を、さらに深めていく内容でした。

私が即興で作った話が取り上げられ、その話を4人のグループで演じることになり
配役を決め、皆の前で発表。

私は、とてもうまく皆と出来たことが幸せで満足で、達成感を感じていました。

「...待って。これは誰の話? 」

突然、ロバートからこう問いかけられました。

「ナオミは、これでいいと思う?何かが足りないと思わない?」

ーえ?何か足りない?どういうこと?

「この話、これでいい?本当に?これで君は満足なの?」

ー。。。


この日は、体がナビするままに動きつづけるワークの後、短い誘導瞑想、さらにインスピレーションのままに即興で話を作るという内容でした。

この話を作る上で指示されたのは、主役、障害、ガイド、目的地という4つを入れろということ。

私が数分で作った即興の話の登場人物は以下です。


●主役ー自分の可能性を試したいと、故郷の町を飛び出したバレリーナ。

●障害ーそこに行っても挫折するから故郷にもどれと諭す、せむしの隠者。

●ガイドー少女。大きな舞台で踊るバレリーナになりたい夢を持っている。

●目的地ー虹の向こうの大きな町の劇場。オーディションを控えている。


「何かが足りないと思わない?何が足りないと君は思う?」

ー......もしかしたら、障害は一つではないかもしれないと思う。。。

「それは何?」

ーたぶん時間。チックタックという名前の存在。

「OK. では、それを舞台の上にのせよう。誰かやってくれる?
それは、どこにいるの?その場所に置いて、動かしてみて。」

チックタックになってくれたクラスメイトが、指定した場所に立って私がイメージするように動いてくれました。

「君は最初はガイド役だったよね。
今度は主役になるんだ。いいね。ガイドと一人二役でやってみて。」

ーえ?!私が一人二役????

呆然としましたが、とにかくスタートの合図がなり、
夢中で一人二役で芝居を進めていきました。


「しゃべらないで。いい?ここからは無言で芝居を続けて!言葉なしで。」

ーセリフなし????

再び頭が真っ白に。。。

でも、、、

言葉を話す事をやめた途端、登場人物の言葉が流れるように私の中に入り込んできました。

言葉のない静まり返った空間の中。

でも、私はたしかに登場人物たちと言葉を交わしていました。

どこまでが芝居なのか、どこまでが自分なのか、、、

そして、ラスト。

大きな町の舞台に行き着き、オーディションに合格し喜びの声をあげているシーン。

「この芝居のラストは、本当にこれでいい?君はこれで満足?」

再びロバートから、そう問われました。

ーI don't think so. I do want to ask them to join.

自然と口からそう出てきました。

そして、私はそのまま、せむしの隠者とチックタックを迎えに行き、、、

一緒に虹の向こうの町の劇場の上でダンスを踊りました。

みんなで一緒に輪になって、なんだかグチャグチャになりながら、

泣きたいような気持ちと、笑いだしたいような気持ちがゴチャまぜになって、

私はメチャクチャなダンスを踊り続けました。



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ロバートは、最後にこう言いました。

「最初の劇は、とても楽しくて素敵だった。
でもね、きれいにまとまりすぎていたんだ。
それは何かが出ていないってことなんだよ。」

「出る必要があるものは、自分が知っているよ。
だから、問いかければ自分から出るはずなんだ。
だから僕は君に聞いたんだ。
それを出した時に何が起こるか、、、君は今日わかったよね。」


私はおそらく、パフォーマンスとして一回目は演じたのです。

だから、とてもうまくいったことに「満足」「達成感」があったのです。

それは、パフォーマンスではあっても、ドラマセラピーが目指すものとは別物。

それをロバートは指摘したのです。

彼の声がけによって、自分の奥にあるものへと手を伸ばした時に、ドラマがぐっと自分の内側に入ったものになり、、、

奥にあるものが顔を出し、

舞台に乗って動き出し、

そこと私は対面して関わり、

そのプロセスは、ドラマがパーソナルなものへと変化していったプロセスでした。

怖いと思っているものも、不安に思っているものも、、、

でも、それらは紛れもない自分の中にある本当の声で、、、

ー障害だろうが厄介だろうが何だっていいよ!

ーぜーんぶ私の中にあるものなんだから、一緒にやっていけばいいよ!

全てが一緒になって、いま自分と共に存在しているのを体で感じながら、

ーああ、そうだ。これがドラマセラピーだ。

そう改めて感じた出来事でした。



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その数日後、クラスメイト達とのミーティングがありました。

ミーティングは、それぞれが内側に持っているものを正直に伝えあう事を目的としています。

が、意図や行き先を間違えると、それは個人的な不満を吐き出し、ぶつけ合う場になってしまったりもします。

それまではずっと皆が発言する事を聞いている側でしたが、

「ちょっと待って。言いたいことがあるんだ。」

そう口から言葉が飛び出ていました。


「大人になってこんな事を言うのは恥ずかしいけれど、聞いてね。

本当に9月は苦しくて、苦しくって、、、私は孤独だったよ。

いっぱい泣いた。本当にきつかった。

恥ずかしい失敗もいっぱいしたと思う。

今だって、そうなんだけどね。。。

でもね、これだけは言えるよ。

今ようやく、私は嘘なくわかったと言える自分になれたなってこと。

自己価値の低さから逃れられない人の気持ち、
自閉症やどもりを持っていた自分の生徒達の気持ち

それが、今ようやく実感としてわかる人間になれたんだなって思っている。

そして、故郷を離れて一人で異国で生きている人の気持ちも、ようやくわかる人間になれたんだなと思っているよ。

それはね、宝物だって思う。

孤独や、悲しみ、辛さ、それを知らない人がセラピストになれると思う?

素晴らしく幸福で満ち足りたことしか知らない人が、どうやって人を救えると思う?

私たちが目指しているのは、ドラマセラピストだよね?

私はね、今ようやくNYで、自分に足りなかったピースを埋めることができたんだって感じてるよ。

だからね、、、

どんな辛いと思える経験も、セラピストとしての自分の宝物だって思っていいんじゃないかな。

そういう経験をしている自分に、思い切り胸を張っていいよ。

ぜーんぶ、どんなことも、私たちに必要なことなんだって、私はそう思うよ。」


言い終わったあと、、、

右からスーッと手が伸びてきて、

左からもスーッと手が伸びてきて、

気がついたら、私は両側からハグされており、、、

クラス全員が、泣きながら拍手している輪の中にいました。


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ドラマセラピーというジャーニーの中で、私はまだまだほんの入り口にいるに過ぎないけれど、、、

でも、少しずつ旅路が進んでいるのを実感していて、
その中で気づく事もたくさんあり、

そうやって一つ一つをリアルに体感しながら進んでいくことが、今の自分には何よりも大事だなって感じている毎日です。




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12月下旬から1月半ばまでの、一時帰国セッションを受け付け中!
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by Dorothy-Naomi | 2016-11-14 13:14 | *New York Life | Comments(0)

NY Life in Oct-Nov 1 / 2016★



ようやく Mid-term Exam.(中間テスト期間)も終了。

ですが、、、

試験期間中も授業は普通にあったので、後回しにしていた課題に取り掛かっているうちに10月は経過(;;)

もうNYはすっかり秋冬モードに突入です。


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気ぜわしい毎日が続いた中、

とってもなぐさめられたのがNYの我が家のハロウィンのデコレーションでした。

ある日、大学院から戻ってくると、、、

うわお★NYの我が家がハロウィン・デコレーションに変身!!!


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歓声をあげていると、、、

「気に入ってくれた?ハロウィンは好き?」

二階に住んでいるユダヤ人のOさんご夫妻です。

彼らは毎年こうしてデコレーションして、家族だけでなく道行く人にも楽しんでもらっているのだとのこと。



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「もう大好き!!!
日本では、私もね、毎年のように自宅でも小学校でも子供たちとハロウィン・パーティを開いていたの!」

そう彼らに言いながら、家族や生徒の笑顔が胸に広がりました。


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日本でのハロウィンの楽しかった記憶がよみがえってきて心がほっこり。

この時期は毎日、Literature Reviewで頭がパンパンだった私。

Literature Reviewの課題とは、私の場合、ドラマセラピーの理論の中の一つを取り上げて、そこについて自分の視点を持って最低でも10個の文献について述べよという、要は文献批評文です。

ーひゃ〜!やったことないし、書き方もわかんないよ〜(;;)?!

課題でドーンと重かった気持ちが、Oさんと話しながら緩んでいくのを感じました。

ーあ!そうだ!ちょっと待っててね!

Oさんご夫妻の可愛いお孫さんたちに、日本から持参したスイーツをプレゼント。

「おし。ちょっと肩の力を抜いていこっか。」

そう思えたのも、ゾンビや魔女たちのおかげかな。

どうにかレポートを仕上げて、無事に提出できました(^^)b


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10月末のハロウィンの当日は、もう NYは街全体が大変な騒ぎ!

この日は朝から地下鉄には仮装した人が乗っているし、校舎の中にも怪しい格好した学生たちがウロウロ!



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午前中の留学生の英語のクラスでは、みんなにチョコレートを配って一緒にモグモグ。

「で?ナオミは今日はどうするの?」

「えへへ、見たいものがあってね。。。」

英語の授業の後、五番街の校舎からワシントン・スクエアの校舎へ直行!!

どうしても見たかったものはね、

じゃ〜ん!これです!!


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ワシントン・スクエア名物! 子供達のハロウィン♪

They were soooooo cuuuuuute♪♪♪♪


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撮影してもいい?と、聞くと気持ちよくポーズしてくれたご家族。

トータル・コーディネート、なかなか決まってます。


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夜はサイコ・ドラマの授業と重なり、グリニッジ・ビレッジ名物のハロウィンパレードは断念!

見物できなかったのは残念だったけれど、う=む。仕方なし。

でも、そのかわりに、、、ドラマセラピーの皆と一緒にハロウィン・パーティ♪


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クラスメイトの一人、アニーが自宅に招いてくれたのです。

授業後に有志で集まって、アニーの家へ。ワインやビールを片手にワイワイ!

実は、みんなで集まっての飲み会に参加したのは初めてのこと。

「平日は朝の9時から英語があるから、、、」
と、授業を言い訳にして、いつもはお誘いを断っていたのだけれど。。。

正直言って、みんなの話の早いテンポについていけるかな?と、ちょっとドキドキでもあったけれど。。。

I really enjoyed Halloween night!!!


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わからない部分もあれば、わかる部分もあるわけで、

全部わかることばかりが、大事なことじゃなくって、

互いに相手を理解しようという気持ちがあれば、なんとかなるわけで、

それがベースにあれば、それだけでいいんだなぁ〜

そんな風に感じた夜でした。


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カメラを向けると、さっと役作り!

入り込み方の本気モードも、みんな半端ないです(>▽<)


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この日の帰宅は日付変更線をとうに超えたあと。

バットマンやフランケンシュタインたちと一緒に乗ってる深夜のメトロ。

キッチュなハロウィン・ナイトです。

明け方近くにベッドに入って、そのままバタンキューでした。


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先月から今月にかけては、すごく面白い時間でした。

母体から生まれ出た新生児が、世界を観察しはじめ、

触ったり、口に入れたり五感を使ってそれを確かめ、

ハイハイを始め、よちよち歩きへ、、、

ーああ、そんなプロセスを辿っていたんだな~

そう思い至ったとき、

ふっと自分の書いた文献批評を思い出して、プッ!

吹き出しちゃいました。

私が取り上げたのは、イギリスのSue Jennings博士の創案したEPR (Embodiment Projection Role)。

まさに、生まれたばかりの赤ちゃんが、どう人として発達していくのか?という、人間の発達モデルを参考にしたドラマセラピーの理論だったからです。




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CAT(Creative Art Therapy)のワークショップに参加したことも、転換点だったかな。

CATとはドラマセラピー、ミュージックセラピー、アートセラピーを学ぶ大学院生たちの有志の集まりです。

10月のとある日曜日、時間ギリギリにドアを開けると、

目に飛び込んできたのは。。。Baby!!!

「大学院に赤ちゃん」という組み合わせの意外さに、しばらく目をパチクリ。

床にかがんで目を合わせて「Hi! Hello!」と挨拶すると、笑顔で笑ってくれました。

「初めまして、今日は下の二人の子供を連れて参加よ。彼は三番目なの。」

声をかけてくれた彼女は、アートセラピーの博士課程で学んでいる3人の子供を持つママさん大学院生でした。

「私もね、日本に19歳の息子がいるの。
映像身体学を学んでいる大学生なんだけど、彼の小さい時を思い出しちゃうな〜」

思いがけず、ひとしきり子育てトーク。

室内には気持ち良い音楽が流れていて、机の上にはクッキーやベーグルがてんこ盛り。

誰も時計なんか気にしておらず、の〜んびり。

徐々に気持ちが緩んでいきます。



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この日は、各科から持ち寄ったワークを全体で行いながら、各自の感想をシェアする流れで進んでいきました。

ミュージックセラピーからは音をつかって体全体で自分を表現する遊びや、ヴォイス・オーケストラやラップ遊び。

アートセラピーからは、イマジネーションを働かせて、様々な材料でオリジナルの魔法の杖を作り上げていくワーク。

ドラマセラピーからは、おとぎ話の展開ワークをシェア。

思いもよらない方向へとドラマが動いていく面白さを全員で体感しながら、お腹を抱えて大笑い!

クラスメイトと授業とは違う雰囲気の中で会話できたのも楽しかったし、他の科の学生たちと学部を超えて交流できたのも楽しくて、あっという間の3時間でした。


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帰宅して、夜、その日のことを思い返していたときのこと。

ーあれ? 本当は、、赤ちゃん、いつもいたんじゃない?

そう気づきました。

ーああ、たぶんそうだ。きっと、本当はいつもいたんだ。私が気づかなかったんだ。

つまり、自分の心のどこかで大学院という場所を険しく難しい場所にしてしまっていたんです。

だから、「実は初めからずっと側にいたBaby」が目に入らなかったんだなぁと思ったのです。

ーおいおい、チョット待って。セラピーを学ぶってそういうことじゃないんじゃない?

ーほら、忘れちゃってるよ。大事なこと!思い出して!

ー「Baby」は、いつもここにいるよ。

そういうアバターたちからのサインだったんだなと感じました。


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CATへの参加を勧めてくれたのは、主任教授の一人であるマリアでした。

「参加を勧めてくれてありがとう!
ああ、私はNYに赤ちゃんとして生まれて成長している最中なんだって気付いたし、
赤ちゃんが象徴することが私がやりたいことには大事なんだなって気がついた。
私自身がEPRを実践している真っ最中なんだなってことも。
他にもいろんな気づきがあったし、今の私は先月とぜ〜んぜん違う!」

そうマリア告げると、嬉しそうにクスクス笑いながらうなづいてくれました。

目の前の笑顔の中に見つけたのは、私と同じ「ヤンチャイズム」

彼女とは、もっと突っ込んだ話が、次回はさらにできそうな予感がしています。


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10月は他にもいろんなことがありましたが、それは、また別の機会に書こうかな。

へへへ、、、

この秋は、さらに深くNYの中に入っていけそうです。


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by Dorothy-Naomi | 2016-11-03 09:42 | *New York Life | Comments(0)

NYU大学院生ライフ、ついにスタート★



NYUでの大学院生ライフ、ついにスタート★


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私が所属するのは、Steinhardt校。
Arts & Performanceの中にあるドラマセラピーという学部です。


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8月末&9月1日、二日間にわたってのドラマセラピーの学部内でのオリエンテーションが、実質上私たちの入学式でした。

20代後半から50代まで、20人ちょっと。

それぞれ専門職をもち働いてきた経験を持つ人が大半で、私以上に年齢が上の同胞もおり、年齢も文化的背景もヴァラエティ豊かなメンバーがそろいました。


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実は、この日を待たずして急逝したメンバーがいました。

同級生の中で唯一のアフリカ系のバックグラウンドを持つ彼女は、非常にパワフルで朗らかで明るく、私は密かに彼女との再会を楽しみにしていたのです。

二次試験のオーディションの、あの短い一瞬でしか会わなかったにもかかわらず、彼女は強烈な印象として私の中に残っていました。

彼女への哀悼と喪の意を込めてのワークからスタートした初日。

人の心の奥底にある光や影、
自分がどこの部分に対してジャッジを持っているか、
自分が何に今、自分の焦点をあてようとしているのか、

そんな深い部分に入り込んでいく時間を、メンバーたちと一緒に過ごしました。


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ハッとしたのは、次々に出される指示に従ってグループに別れるワークを行った時のこと。

「肌の色によって分かれて!」

そう言われて、一瞬「え?アジア系、黄色人種は私だけ?」と思い、、、
次に「あ!わたし、日焼けしている!」と、気づき、、、

「日焼けしている肌(と、私が感じる)のメンバーたち」のところへと近づくと、そこにいたメンバーの一人がグッと私を引き寄せて腕を組んでくれたのです。

その後、このワークを仕切っていた教授から一人一人に「なぜ、ここにいるの?」という問いかけが出ました。

「日焼けしているからです。」と私が答えると、彼女はニコッと笑ってこう言いました。

「なかなかいい選択ね。
肌の色で分かれてという言葉で、人種で分かれるのだと思う人もいる、あなたのように日焼けしているかどうかを考えて分かれる人もいる。
どちらでもないし、どちらでもいいの。
あなたの選択は、あなたの意識やjudge,privilege次第だということ。
大事なのは、あなたがそこに気づいていることなの。」

このワークによって、また違った角度で私のインサイトが深まっていきました。




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初日の最後、主任教授の一人、マリアから一人一つずつもらったのはガーネットの原石。

「これから始まるあなたたちの旅を支えてくれる物として、一人一つずつこの石を渡します。
何をあなたは支えにしたい?それを、考えて。
決まったら、その石を手にとって皆に宣言して。」

私は、石を手に取り「Self confidence(自分を信じてやりぬく気持ち)」と口にしました。

これからの2年半、私の旅の相棒になってくれる石。

肌身離さず、大事に持ち歩こうと思います。


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二日目は、ガラリとムードが変わって、有志の大学院2年生たちによるドラマセラピーワーク&トークパーティー。

クラスの端っこのテーブルには、山盛りのベーグル、ドーナッツ、ジュースやコーヒーやチップス!

この日のファシリテーターは2年生たちです。
20代〜50代、みんな入り混じってのワークの数々に大笑い&泣き笑い。

グループ内の緊張や硬さがほぐれ、肩の力が少しずつ抜けていきます。

とても印象的だったのが、自己紹介時に「自分を人から三人称として呼ばれる時に、どういった呼び方で呼ばれたいかを口にして」という指示があったこと。

He, himという言い方でOKなのか?
She, herという言い方で OKなのか?

肉体的な性別と、本人が心で得ている性別は違うこともあるため、必ずそれを告げる必要があるのです。

その後は、円座になってのQAタイム。
一人一人が、今かかえている不安や質問を口にしていきます。

私も正直に、自分のなかにある様々な思いを告げると、、、

すかさず、中東からきている私よりも年上の先輩留学生がこんな風に言ってくれました。

「第二外国語を使いながら自分の思いを伝えることのストレスや、みんなについていけるかどうかに対する不安があること、すごくよくわかる。
私が言えることはね、スケジュールをしっかりとチェックすること。
レポートやら課題やらを仕上げるための時間を人よりも倍に確保することが大事だってこと。常に、それを中心に動くようにするの。
そして、どんなことでも口にして。とにかく溜め込まないの。いい?」

他の2年生たちも、そして、留学生仲間も、他のクラスメートたちもウンウンとうなづきながら、私を見つめてくれており、、、

自分のハートの奥へ、あたたかなものが流れ込んでくるのを感じました。
なんだか、ちょっと泣きたいような気持ち。

昨日よりずっと受け入れられている自分を感じながら、ああ、昨日より私がみんなをグッと受け入れているからなんだと気づいてハッとしたり、、、

う〜ん、まだまだ青いな、私。
でもさ、それだけ、成長の余地があるってことよね。

。。。ちょっと前まで子供みたいに内心ドキドキしていたのに、おいおいドンダケ?と、突っ込まれそうなオメデタさです。


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この日のNYの天気は晴れ、ところどころ、雨。

ドラマセラピーのオリエンテーションのあとは、インターナショナル・スチューデント向けのオリエンテーションへ。

今年Steinhardt校でドラマセラピーを学ぶ留学生仲間は、私を入れて4人。

地図を片手に会場に向かう途中、ポツポツ。。。ジャ〜〜〜!
いきなり大雨が降りだしてきて、ひゃあ〜!!
あっという間に、全身びしょ濡れ!!!

We have got a welcome shower!!!

思わぬ空からの歓迎に悲鳴をあげながら、この日をのりきった私たち。

やったね!

イスラエルから来ているカリーンと、カナダから来ているヴェロニカとパチリ。
(あと、ベイルートから来ているリンが留学生チームのメンバーです。)


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でも、こんな雨って悪くないよね?


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だって、雨の後には虹が出るから。。。



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私の2年半ほどの旅は、始まったばかりです。


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by Dorothy-Naomi | 2016-09-03 14:44 | *New York Life | Comments(0)