長くつ下のピッピ~アストリッド・リンドグレーン展


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少し前の話です。

もう数日で終わってしまうという
閉会直前。

思い立って世田谷文学館
一人で行ってきました。

大好きな大好きな作品
「長くつ下のピッピ」!

その作者であるリンドグレーンの
展示作品を観るために☆


金曜日の昼下がり。
外は真夏のような炎天下です。

世田谷文学館は、さほど遠くない地元ですが
ここに来るのは石井桃子展以来のこと。

入口を一歩入ると、大きな大きなパネルにリンドグレーン。
気持ちは一気にリンドグレーンの世界にトリップしました。

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そうそう、忘れてならないのは会場のトイレ!
そこにはオチャメに、こんな仕掛けもありました。
大小二つのおさげ髪が貼られたミラー!
ふふふ.....顔を入れて映せば...?
たちまち大人も子供も「ピッピ」です★

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初めて彼女の作品を知ったのは、小学生の頃でした。
「長くつ下のピッピ」の作品を読んだのと、当時TVで
放映されていた海外ドラマのピッピを見たのは
いったいどっちが先だったでしょうか....

このリンドグレーン展では、彼女の生涯はもちろんのこと
様々な作品を彩った各国のイラストレーターを紹介しながら
リンドクレーンの魅力を伝える趣向になっていました。

地元のスウェーデンで広く浸透しているのは、ポスターにもなっている
イングリッド・ヴァン・ニイマンのようです。

しかし、私たち日本人にとっては、やはりピッピと言えば...
桜井誠さんのイラストでしょう。

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彼の描くピッピは、生き生きと躍動感に満ちあふれ、輝きを放ち、
ほがらかに明るく微笑みながら、いつも私たちに言い続けています。

楽しく生きている?
生きてるってことは、つまり
楽しんでるってことよ!
どんなことも、楽しんでしまうの。
いい?
どんな辛く悲しいことがあっても
決して下を向かないの。
へこたれている時間はないのよ。
さぁ、飛び出すわよ!

......一枚一枚の絵を見ているうちに、
なんだか涙がこみあげてきました。

すでに少女時代をはるか遠く通り過ぎてしまった私ですが
ピッピの持つ愛情は、トミーとアンニカばかりでなく
大人である私たちをも抱きしめてくれる程大きいのです。

それは何故か?

作品を生み出したアストリッド・リンドグレーン。
彼女自身が、大きな愛の持ち主だったからに他ならないでしょう。

児童文学界の巨匠として世界的に名前をとどろかせている
アストリッド・リンドグレーン。

今回初めて分かったことですが、彼女は10代の後半
熱烈な恋愛をして、結婚しないまま男児を生んでいます。

彼女が、別の男性と正式な結婚をしたのは20代の半ばです。
それから長男を引き取り、家族での暮らしを始めたのです。

その間の彼女に、大きな挫折と苦悩、希望への祈り
再生への強い決意があったことは想像に難くありません。

長女も授かり、幸せな家族での生活が続いていくかと
思ったのも束の間。
彼女は40代の半ばに、愛する夫を亡くします。
そして、創作活動を精力的に続けながら子供たちを
育て上げ、自分の世界を確立していきました。

「名探偵カッレくん」
「やかまし村のこどもたち」
「親指こぞうニルス・カールソン」
「ちいさなロッタちゃん」
「エーミール」
.... などなど

作品の名前をあげればキリがありません。

特に「長くつ下のピッピ」は、主人公の持つ自由奔放なキャラクターと
奇想天外なストーリーで、世界中の子供たちの心をつかみました。

少女だった当時、東京の外れの小さな町の中にいた
チビで自信のない女の子だった私。

そんな私は、自分の思うように行動し、迷いのないピッピに
どれだけ多くの勇気と希望を与えてもらったことでしょう。

今こうして彼女と向き合う私は、中学生の男の子の母親。
あのころの自分が、不意に今の自分から飛び出してきました。

もし目の前に等身大のピッピがいたら....?

迷わず私は、彼女を全身の力で抱きしめたでしょう。
そして、こう言ったことでしょう。


ありがとう、ピッピ。
あなたのおかげで、どんな時でも前を向いていられたの。
そして、強く自分を信じる気持ちを持てたと思う。
本当に、本当にありがとう。
いつまでも、いつまでも。
私がお婆さんになっても、変わらず友達でいてね。


......最後にリンドグレーンの言葉を、ご紹介しましょう。

私は、私自身の中にいる子供を喜ばせる為だけに書いてきたのです。
そして、それがもしかしたら、他の子供を楽しませるかもしれないと
望んだだけなのです。

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by Dorothy-Naomi | 2011-07-06 21:55 | *Daily Notebook | Comments(4)
Commented by Makkie at 2011-07-06 23:46 x
あ~~~~~~。リンドグレーン大好き!!!!!
作品問わず、リンドグレーン大好き!!!!
そんな作品展があったのね。行きたかったなぁ。

私とピッピの出会いは幼稚園。
小学校に入って、やかまし村シリーズを揃えて。。。

あぁぁぁ。この最後のリンドグレーンの言葉は有名よね。
また読みたくなったなぁ。実家で探そうっと。
Commented by Dorothy-Naomi at 2011-07-07 06:49
★Makkie

おお!
リンドグレーンLoverがここにも!
彼女自身、すごく素敵な人だよね。本当に。

わぁ、ぜひ見てほしかったな~
会場には「ごたごた荘」の模型や、やかまし村の様々なイラスト
なども展示されていたの。

時代を超えて生き続ける作品、彼女の心が伝わってくるんだよね。
私も読み直したいなって思ったよ~
Commented by kissy at 2011-07-09 10:26 x
私もリンドグレーン、大好きでした。「ミオよ私のミオ」という作品がとても感動的だった記憶が、、、。

また読んでみようかな、、、英語訳でというのも面白いかもしれませんね。
Commented by Dorothy-Naomi at 2011-07-09 16:57
★Kissyさん

Kissyさんもお好きなんですね。
うれしいです!リンドグレーンは、本当に心の友!という感じです。

「ミオ」の原画も展示されていたんですよ。もっと早くにお知らせしていればよかった。
私もなかなか行けなくて...
細かいタッチが素敵でした。

英語訳でも出ていますよね。今日、新宿の書店で立ち寄った際にチェックしました。夏休みに、のんびり一人で読みたいな~

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