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NY Life in Oct 2017★秋のインターンシップ1ヶ月経過



秋のインターンシップが始まってから、約1ヶ月経過!

ここはブルックリン。

ビルの8階からはDUMBOと呼ばれる地区が見渡せます。

遠くにある橋はマンハッタン・ブリッジ(見えるかな?)


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先月からJewish BoardというNPOで、週に3日勤務のインターンシップがスタートしました。

来年の5月までインターンをするので、今は最初のプロローグを体験中といったところかな。

Jewish Boardは、NY市民に向けた様々な取り組みを行っている組織です。

私たちが担当しているのはPROS Programとよばれる部署。

簡単に言うと、精神疾患の症状で入院&通院していた方々の社会復帰をサポートすることを目的にしているところです。

精神科の医師が2名、ソーシャルワーカーが10名近く、手話通訳者が2名、そして私たちインターンが3名、ディレクターが1名、サブディレクターが1名、情報管理のスタッフが数名。

他には給食室に数名、受付、ガードマンなど、すべて含めると30名近いスタッフが勤務しています。

ここにやってくる方々は、1日、約170人近くといったところ。

朝の9時から午後3時まで様々な内容のプログラムが提供され、ランチやスナックも含めてすべて無料です。


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どんなプログラムが行われているか、私が関わっているものを幾つかあげてみると、、、

ーGoal Achievement through Drama (ドラマを通じての目的達成)

ーSocial Skills through Role Play (ロールプレイを通じてのソーシャルスキル)

ーCoping Skills through Drama (ドラマを通じての物事の対処法)

ーProgress and Recovery (進展と回復)

ーMindfulness and Recovery (マインドフルネスと回復)

こんな感じ。

他にも、感情のコントロールのプログラム、お金の管理のプログラム、アートセラピーのプログラム、栄養バランスを考えるプログラムなどなどetc

その人が社会復帰していくために必要なプログラムを、自分のソーシャルワーカーと相談しながら選択し、受講していくシステムです。



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私はここでドラマセラピーのインターンとして勤務しています。。。が!!!

入ってからわかったことは、スタッフが足りないのでドラマセラピー以外のグループも、ソーシャルワーカーに混じって担当することに。。。

「ナオミ、これとこれも担当してもらっていいかしら?」

へっ!?
ど、どういうこと(@0@)???
わ、わたしはドラマセラピストなのに?!


・・・最初は勝手が全くわからず、目を白黒させながらの毎日でした。

夏からインターンしをしているクラスメイトのショーンがいなかったら、どうなっていたんだろう(汗)

スーパーバイザーのサラ(NYUの教授でもあります)は週に1度だけしかブルックリンにはこないので、とにかく困った時には即ショーンにSOS! 

他にインターン仲間は、ソーシャルワーカーを目指しているロングアイランド大学院のクロデール。

彼女は元はJewish Boardで事務職員として働いていて、「やっぱりソーシャルワーカーを目指したくて」大学院に入り直したという経歴。

う〜ん、なんて頼もしい!

9時から3時までのプログラムを次から次へと担当し、今日の内容を記して時計をみれば午後4時過ぎ。

あっという間に1日が終わっていきます。



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ここに通ってくる人々の病歴は本当に様々。

統合失調症、双極性障害(躁鬱病)、鬱病、不安症、強迫神経症、摂食障害、人格障害、発達障害etc

白人はもちろん、アフリカ系、スペイン系、メキシコ系、アジア系など人種も様々。

スペイン語しか話せない人もいれば、シェルターと呼ばれる保護施設で暮らしている人も。。。

先日のこと。

「ナオミ」と、声をかけられて振り向くとCさん。

「・・・一人でトラベルできるようになったの。」

"トラベルできるようになった"というのは、"一人旅ができるようになった"と伝えているのではなく、"一人で家から電車やバスに乗って移動できるようになった"ということだと分かったのは、少し経ってからのこと。

彼女は、今までずっと付き添いの方と一緒に電車やバスに乗っていたんです。

すぐに反応できなかった自分を「もう〜!(><)」と思いながら、「 Great!すっごいじゃない!」とCさんに言うと、すごく嬉しそうに笑ってくれました。

ここに通い始めて16年目だという彼女。

一人で乗り物に乗って行動するというのは、ものすごく勇気がいることだったはず。

16年目にして大冒険に挑戦し、それを見事に達成したんだな〜と思ったらジーンときました。


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ここにきて一番驚いたのは、通い続けて10年以上という人の多さです。

Cさんも、そのうちの一人。

「患者」として入院している状態からは脱したけれど、「社会人」というところに到着するには距離がある.・・・

つまり実社会へ戻って行く前の段階に、これだけ多くの人が足踏み状態のままでいるのだということ。

この事実には、胸をつかれました。



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「自分が、何にも知らないんだってことを許すの。」とは、スーパーバイザーのサラの言葉。

「クリエイティブに何でもやってみなさい。」とは、ディレクターのウェンディ言葉。

今は日々手探りの状態で、毎回プランニングにも頭を悩ませているけれど、、、

たぶん今は何をどうやるかよりも、皆の気持ちに寄り添っていくことの方が大事なんだろうな。

気持ちに寄り添っていく中で、見えてくるものが絶対にあるはずだから。

そしたら、それをやっていけばいいんだろうな。

ここで何が自分にどれだけ出来るかは、わからないけれど、、、

とにかく、今はしっかりと皆に寄り添って関わっていこうか。



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来週からは、Jewish Boardにインターンとして勤務している大学院生たちのディスカッション・グループにも参加予定。

色んな部署で勤務している人々たちとのディスカッションで、また視野が広がる予感。

ひよっこドラマセラピスト・インターン奮闘記、まだまだ続きま〜す。


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by Dorothy-Naomi | 2017-10-15 14:14 | *NY Sketchbook
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